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プロ野球

「自分の今までの概念が変わりました」美馬直伝のフォークで“ロッテの育成の星”を目指す森遼大朗の現在地

村岡範子

2022.05.09

  そしてシーズンオフになって、念願の支配下登録を勝ち取った。
「充実したシーズンだったというか、たくさんのいい経験をさせてもらって支配下契約させてもらったので、初めて目標を達成できたなと思います」
 
  迎えた22年、オープン戦ではあるが、3月15日の広島戦で初めて一軍のマウンドに上がった。5.1回、91球を投げて被安打6、5失点と満足できる結果ではなかったが、打線の援護もあり勝利投手になった。
 
  初の一軍マウンドは「実際に立ってみたら、いつもと変わらないなって思いました」と言うが、対戦した打者については「二軍と比べてちょっとした差なのかもしれないですけど、自分がどんどん追い込まれていくような、自分の好きにさせてもらえないような感じがすごくあった」と認める。特に印象に残ったのは「坂倉(将吾)さん。自分としてはそんなに悪いところには投げていないと思ったんですけど、しっかり打ち返されました」と苦笑した。
 現在はファームで調整中。「これからは二軍でアピールするというよりは一軍で投げて自分の存在を示していかなくてはいけない」と強い気持ちを秘めながら虎視眈々と一軍のマウンドを目指す日々だ。
 
「育成の千葉ロッテ」の一角を占める存在になるのか、ぜひ今後も注目していきたい。

取材・文●村岡範子

【著者プロフィール】
むらおかのりこ。1983年生まれ。軟式野球チームの監督だった父の影響で小学2年からプロ野球ファンになる。大学上京後、チアリーダーとなり、Jリーグクラブの公式チアリーディングチームのメンバーを務める。2018年から二軍観戦にハマり、可能な限り球場へ足を運ぶ。19年にスポーツサイトでNPB担当ライターを経験し、現在はフリーで活動中。

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