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MLB

「戦力充実度」と「財政余裕度」から診断! 23年オフのFA市場で大谷翔平と最もマッチするチームは?【ア・リーグ編】<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.06.22

●カンザスシティ・ロイヤルズ
 次代のスーパースター候補ボビー・ウィットJr.を筆頭に有望株が複数いるが、今季も低調で6年連続の負け越しが濃厚。そもそも、デイトン・ムーアGMは中西部のスモールマーケット球団の分をわきまえているはず。

 23年オフに派手な補強に動く可能性は低い。ちなみに、球団史上最高額契約(FAも含む)は昨季、大谷との争いを制して本塁打王に輝いたサルバドール・ペレスと結んだ4年8200万ドルだ。

▼戦力充実度 ★☆☆☆
▼財政余裕度 ★☆☆☆

●ミネソタ・ツインズ
 昨オフ、快足センターのバイロン・バクストンと7年1億ドルの延長契約を締結。さらに大物FAのカルロス・コレアも獲得した。ただ、コレアは実質1年契約で、23年オフは「その気になれば」大型補強を展開できる状況ではある。

 ただ、決して資金力が豊富な球団ではないことも事実。財政規模としては「中の下」で、過去10年間で開幕時の総年俸がMLB15位以上になったことは一度しかない。そう考えると、大谷との「マッチ度」はさほど高くないか。

▼戦力充実度 ★★★☆
▼財政余裕度 ★★☆☆
●ヒューストン・アストロズ
 世界一を勝ち取った17年、リーグ制覇の昨年を含め、5年連続で最低でもリーグ優勝決定シリーズに進出している強豪。生え抜きスターのカルロス・コレアがチームを去った今季も、ルーキーのジェレミー・ペーニャが活躍して地区首位を快走している。

(エンジェルスと違って)フロントオフィスが非常に優秀なチームで、大谷が求める条件をクリアしているチームの一つだが、先日、DHのヨーダン・アルバレスと長期契約を締結。超大型契約に消極的なチームでもあり、大谷獲得に動く可能性は高くなさそうだ。

▼戦力充実度 ★★★☆
▼財政余裕度 ★★★☆

●ロサンゼルス・エンジェルス
大谷の郷愁を占ううえで、最も注目される球団であることは間違いない。ただ、すでにマイク・トラウト、アンソニー・レンドーンと超大型契約を締結済み。本来、資金力は豊富な球団だが、23年オフに自由にできる金額は実はかなり少ない。

 無理して大谷を引き留めても今度は他の補強に回す資金がなくなり、「勝ちたい」という大谷の希望を叶えられない可能性が高い。冷静に考えると、他の球団と比べて交渉で有利になりそうな材料はほとんどないと言っていい。

▼戦力充実度 ★★☆☆
▼財政余裕度 ★★☆☆
 
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