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「エンジェルスはなぜ弱いのか?」来日したベテラン番記者が考えるチームの課題と改善策。そして「外野手・大谷」の実現性は?<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.12.08

――大谷の二刀流起用に潜む問題点についても考えを聞かせてください。現状、大谷が中6日で先発していますが、そのため他の投手の登板間隔も延びています。これが原因で、他球団からエース級を獲得することが難しくなっている面もあると思うのですが?

「その可能性もある。だが、エンジェルスがもしジェイコブ・デグロム(編集部注:インタビュー後にレンジャーズと契約)のようなスーパースターを獲得するチャンスがあるとすれば、(大谷を)中4日で投げさせるだろう」

――他のチームを見ると、DH専任を置かずに複数の選手でローテーションしている球団が大半です。近い将来、大谷が週1回、あるいは2週に1回くらいのペースで外野を守ることは考えられるでしょうか?

「私はそうするべきとは思わない。確かに大谷がDHに固定されることで、エンジェルスの状況は他のチームより少し複雑になっている。だが、大谷はDHで抜群のパフォーマンスを見せている。いわば、彼をDHに固定することのデメリットよりもメリットの方が上回っている状態だ。
 
 また、アーシェラのようなユーティリティ・プレーヤーがいることで、主力選手を完全に休養させることもできる。他のチームのようにDHを半休養のためのものとして運用するのではなく、選手層を厚くすることによって、選手が休養を取りやすくすることは十分に可能だろう。ただ、そのためにはあと1人か2人のユーティリティが必要だ」

――そうすると、今後FA市場で狙うべき選手は誰でしょう。

「ブランドン・デュルーリー(編集部注:今季はレッズとパドレスで計28本塁打を記録)。だね。資金が許せば、ジュリクソン・プロファー(編集部注:パドレスで主に1番を務め、打率.243、15本塁打。今季はレフトのみだったが、元々は内野手)も獲得できれば最高だ。このレベルの選手を複数獲得できないとしても、ユーティリティをあと数人得ることができれば、現在よりもさらに優れたチームになるだろう」

構成●SLUGGER編集部

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