９位：栗林良吏［投手・トヨタ自動車］
（くりばやし・りょうじ／右投右打／愛知黎明→名城大）
将来像：則本昂大（楽天）
　社会人ナンバーワンの呼び声高い本格派右腕。大学時代も候補に名を連ねていたが、順位の縛りがあって指名を見送られた経緯がある。豊富な投手陣を抱えるトヨタ自動車でも１年目から主戦となり、都市対抗、日本選手権でも好投を見せた。高めに伸びるストレートと鋭い縦のスライダーのコンビネーションで三振を奪う。長いイニングを投げるスタミナも申し分なく、即戦力度で言えば来年の候補の中でも１、２を争う存在だ。
■タイプ診断：#即戦力　#スタミナ
  10位：来田涼斗［外野手・明石商］
（きた・りょうと／右投左打）
将来像：糸井嘉男（阪神）
　高校進学時は激しい争奪戦となり、明石商進学後も１年春から不動のトップバッターに定着。中森とともに３季連続で甲子園に出場し、今年春の選抜では１試合で先頭打者ホームランとサヨナラホームランを放つ離れ業をやってのけた。たくましい体つきでヘッドの走りが良く、軽くさばいたような打球もよく伸びる。脚力も高校生ではトップレベル。高いレベルで三拍子揃い、大舞台で強さを発揮できるのも魅力だ。
■タイプ診断：#三拍子　#アスリート

【11～20位に続く】

文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる。ドラフト、アマチュア野球情報サイト「PABBlab」を今年８月にリリースして多くの選手やデータを発信している。