▼2位 マックス・シャーザー
(メッツ→レンジャーズ)
スティーブ・コーエン・オーナーが莫大な資金を投じたにもかかわらず今季は低迷し、総年俸3億ドル超の“銀河系軍団”を解体することになったメッツ。7月30日、メジャー通算210勝を誇るシャーザーの放出によって、事実上の終戦を内外に示した。
ア・リーグ西地区首位を走るレンジャーズにとってシャーザーは、5月にトミー・ジョン手術を受けて今季絶望となったサイ・ヤング賞2度のジェイコブ・デグロム(彼も昨季までメッツに在籍していた)の“代役”として、これ以上ない存在だ。またシャーザーは、今オフのオプトアウト権を行使しないことを表明したため、来季もレンジャーズへの残留が決定した。ちなみに、残り契約のうち約3600万ドルはメッツが負担。レンジャーズが支払うのは2200万ドル前後と“格安”なのも大きい。 ▼1位 ジャスティン・バーランダー
(メッツ→アストロズ)
シャーザーが移籍した時点で、同じメッツのバーランダーにも盛んにトレードのオファーが持ち込まれていた。ドジャースが熱心に交渉していた他、オリオールズ、ジャイアンツも候補に挙がっていたが、デッドライン間際に昨季までの古巣アストロズへの復帰が決定。レンジャーズと地区首位を争うアストロズにとって、昨季3度目のサイ・ヤング賞を受賞したばかりの元エースが戻ってきたのは大いに心強いだろう。
メッツはいずれも過去にサイ・ヤング賞を3度受賞し、史上最高年俸4333万ドルを支払っていた大エース2人をこの夏に一気に放出した代わり、シャーザーとのトレードで5ツール遊撃手のルイサンゲル・アクーニャ(兄はブレーブスのロナルド・アクーニャJr.)、バーランダーのトレードでは昨年のドラフト全体28位で入団した5ツール外野手、ドリュー・ギルバートを含む2名のプロスペクトを獲得。マイナー組織を充実させることに成功した。
構成●SLUGGER編集部
(メッツ→レンジャーズ)
スティーブ・コーエン・オーナーが莫大な資金を投じたにもかかわらず今季は低迷し、総年俸3億ドル超の“銀河系軍団”を解体することになったメッツ。7月30日、メジャー通算210勝を誇るシャーザーの放出によって、事実上の終戦を内外に示した。
ア・リーグ西地区首位を走るレンジャーズにとってシャーザーは、5月にトミー・ジョン手術を受けて今季絶望となったサイ・ヤング賞2度のジェイコブ・デグロム(彼も昨季までメッツに在籍していた)の“代役”として、これ以上ない存在だ。またシャーザーは、今オフのオプトアウト権を行使しないことを表明したため、来季もレンジャーズへの残留が決定した。ちなみに、残り契約のうち約3600万ドルはメッツが負担。レンジャーズが支払うのは2200万ドル前後と“格安”なのも大きい。 ▼1位 ジャスティン・バーランダー
(メッツ→アストロズ)
シャーザーが移籍した時点で、同じメッツのバーランダーにも盛んにトレードのオファーが持ち込まれていた。ドジャースが熱心に交渉していた他、オリオールズ、ジャイアンツも候補に挙がっていたが、デッドライン間際に昨季までの古巣アストロズへの復帰が決定。レンジャーズと地区首位を争うアストロズにとって、昨季3度目のサイ・ヤング賞を受賞したばかりの元エースが戻ってきたのは大いに心強いだろう。
メッツはいずれも過去にサイ・ヤング賞を3度受賞し、史上最高年俸4333万ドルを支払っていた大エース2人をこの夏に一気に放出した代わり、シャーザーとのトレードで5ツール遊撃手のルイサンゲル・アクーニャ(兄はブレーブスのロナルド・アクーニャJr.)、バーランダーのトレードでは昨年のドラフト全体28位で入団した5ツール外野手、ドリュー・ギルバートを含む2名のプロスペクトを獲得。マイナー組織を充実させることに成功した。
構成●SLUGGER編集部
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