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MLB

「それでメシ食ってるんだから、練習なんて当たり前でしょ」寛容に淡々と自分の流儀を貫いた福留孝介のメジャー生活<SLUGGER>

ナガオ勝司

2022.09.28

「こういう経験もなかなかできない」。

 米国にいた5年間、彼はいつも寛容に物事を受け入れていた。そうしなければ、異国のプロ野球でプレーするのが難しかったのは間違いないが、失意や落胆するのではなく、どこか愉しんでいるようなところがあった。

 だから、私にはどうしても彼が、「メジャーリーグで苦しんだ日本人選手」だとは思えない。むしろ、彼は彼なりのやり方で、「アメリカでのプレーをやりきった」のではないかと思っている。
 
 Kosuke Fukudome=福留孝介。

 シカゴ・カブスの背番号1。

 喜怒哀楽の詰まった日々が、今ではとても、懐かしい――。  

文●ナガオ勝司

【著者プロフィール】
シカゴ郊外在住のフリーランスライター。'97年に渡米し、アイオワ州のマイナーリーグ球団で取材活動を始め、ロードアイランド州に転居した'01年からはメジャーリーグが主な取材現場になるも、リトルリーグや女子サッカー、F1GPやフェンシングなど多岐に渡る。'08年より全米野球記者協会会員となり、現在は米野球殿堂の投票資格を有する。日米で職歴多数。私見ツイッター@KATNGO
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