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プロ野球

ドラフトのクジ運は「当たり外れ」だけじゃ分からない。競合数も加味して12球団の「くじ引き」を採点してみた<SLUGGER>

筒居一孝(SLUGGER編集部)

2022.10.19

▼3位 西武:20ポイント
2009年 菊池雄星 6球団○(6)
2010年 大石達也 6球団○(6)
2012年 東浜巨 3球団×
2012年 増田達至☆ 2球団〇(2)
2017年 田嶋大樹 2球団×
2019年 佐々木朗希 4球団×
2019年 宮川哲 2球団○(2)
2020年 早川隆久 4球団×
2021年 隅田知一郎 4球団〇(4)

 競合参加9回は12球団最少なのに、09年には菊池雄星(現ブルージェイズ)、10年には大石達也と2年連続で6球団競合の大物を当てるなど、かなりの強運。にもかかわらず13年以降はくじ引きを極端に避けていたが、19年からは佐々木朗を皮切りに、その年の目玉投手に3年連続で入札。3度目の正直で、ついに昨年の隅田で当たりを引いた。

▼2位 楽天:21ポイント
2008年 藤原紘通 2球団○(2)
2008年 野本圭☆ 2球団×
2009年 菊池雄星 6球団×
2010年 大石達也 6球団×
2010年 塩見貴洋 2球団○(2)
2011年 藤岡貴裕 3球団×
2012年 森雄大 2球団〇(2)
2013年 松井裕樹 5球団〇(5)
2014年 安樂智大 2球団〇(2)
2015年 平沢大河 2球団×
2017年 清宮幸太郎 7球団×
2017年 村上宗隆 3球団×
2018年 藤原恭大 3球団×
2018年 辰己涼介☆ 4球団〇(4)
2019年 佐々木朗希 4球団×
2020年 早川隆久 4球団〇(4)

 競合参加16回は3位で、くじ引きを恐れず指名する傾向は3位の西武と対照的。勝率は7勝9敗だが、西武と同じく4球団以上の競合を3度も勝ち抜き、ポイントでは上回った。4球団以上の競合で当たりを引いた松井、辰己、早川はいずれも主力として活躍中で、勝負に行っただけの甲斐はあった。
 
▼1位 ロッテ:28ポイント
2010年 斎藤佑樹 4球団×
2010年 伊志嶺翔大☆ 2球団○(2)
2011年 藤岡貴裕 3球団〇(3)
2012年 藤浪晋太郎 4球団×
2012年 松永昂大☆ 2球団〇(2)
2013年 石川歩 2球団〇(2)
2015年 平沢大河 2球団〇(2)
2016年 田中正義 5球団×
2016年 佐々木千隼☆ 5球団〇(5)
2017年 清宮幸太郎 7球団×
2017年 安田尚憲☆ 3球団〇(3)
2018年 藤原恭大 3球団〇(3)
2019年 佐々木朗希 4球団〇(4)
2020年 早川隆久 4球団×
2020年 鈴木昭汰☆ 2球団〇(2)

 2位の楽天に7ポイントもの差をつけて1位に立った。ただ、伊志嶺と藤岡は大した実績を残せず引退し、平沢や佐々木千、藤原はいまひとつ。安田が今季ようやく目途が立ったという程度でいずれも順調に育っているとは言い難く、くじを当てている割にチーム成績につながっていない。

文●筒居一孝(SLUGGER編集部)

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