今夏に3チーム間トレードでボストン・セルティックスからアトランタ・ホークスへ移籍したクリスタプス・ポルジンギス。新天地では大黒柱のトレイ・ヤングとコンビを組むことになったが、本人はサンアントニオ・スパーズでヴィクター・ウェンバンヤマとタッグを組むことを想定していたという。
7月下旬に母国ラトビアのメディア『Sporta Studija』のインタビューで、ポルジンギスは次のように語っていた。
「シーズンが終わった後、代理人とトレードの可能性について話し合っていたんだ。しばらくして、自分はスパーズに行くことになるかもしれないと思っていた。でも、そこにアトランタが入ってきたんだ。それは嬉しいサプライズだったよ。トレードは、自分でどうこうできるものじゃないからね」
ポルジンギスは9年間のNBAキャリアで、レギュラーシーズン通算501試合で平均19.6点、7.8リバウンド、1.8アシスト、1.8ブロックに3ポイント成功率36.6%(平均1.9本成功)を残す技巧派ビッグマン。
オフェンスではフロアのスペースを作り出してストレッチ5を務めつつ、ミスマッチを突いてゴール下でフィニッシュしたり、プットバックなど多彩な得点パターンを持つ。一方ディフェンスでは、218㎝の恵まれたサイズを駆使し、リムプロテクターとしての働きが期待できる。
昨季のホークスはイースタン・カンファレンス8位の40勝42敗(勝率48.8%)でレギュラーシーズンを終了。しかし、プレーイン・トーナメントでオーランド・マジックとの第7シード決定戦を落とし、さらにマイアミ・ヒートとの第8シード決定戦にも敗れ、2年連続でプレーオフ進出を逃した。
これを受け、チームはオフにトレードとFA(フリーエージェント)戦線でポルジンギスのほか、ニキール・アレキサンダー・ウォーカーとルーク・ケナードと3人の即戦力をロスターへ加えることに成功。
ヤング、ダイソン・ダニエルズ、ジェイレン・ジョンソン、オニエカ・オコングにポルジンギスを加えた予想スターターは破壊力があり、ベンチにもケナードやアレキサンダー・ウォーカー、ザカリー・リザシェイらが控える楽しみな布陣を作り上げた。
エースとしてはやや物足りないポルジンギスだが、セルティックスではジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウンに次ぐ第3の得点源を務め、2024年の優勝に貢献したように、2、3番手としては申し分ない実力を備えている。
8月に30歳を迎えるベテランは、新天地でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
「心身ともに疲れていた」ポルジンギスが昨季プレーオフの苦悩を明かす「気を失いそうになったことさえあった」<DUNKSHOOT>
ブーイングから始まった苦難のNBAキャリア。トレード、大けがを経てポルジンギスが辿り着いた境地<DUNKSHOOT>
「彼はミスマッチを生み出す悪魔」セルティックス優勝のカギを握るポルジンギスを同僚たちが称賛「戦争の準備ができている」<DUNKSHOOT>
7月下旬に母国ラトビアのメディア『Sporta Studija』のインタビューで、ポルジンギスは次のように語っていた。
「シーズンが終わった後、代理人とトレードの可能性について話し合っていたんだ。しばらくして、自分はスパーズに行くことになるかもしれないと思っていた。でも、そこにアトランタが入ってきたんだ。それは嬉しいサプライズだったよ。トレードは、自分でどうこうできるものじゃないからね」
ポルジンギスは9年間のNBAキャリアで、レギュラーシーズン通算501試合で平均19.6点、7.8リバウンド、1.8アシスト、1.8ブロックに3ポイント成功率36.6%(平均1.9本成功)を残す技巧派ビッグマン。
オフェンスではフロアのスペースを作り出してストレッチ5を務めつつ、ミスマッチを突いてゴール下でフィニッシュしたり、プットバックなど多彩な得点パターンを持つ。一方ディフェンスでは、218㎝の恵まれたサイズを駆使し、リムプロテクターとしての働きが期待できる。
昨季のホークスはイースタン・カンファレンス8位の40勝42敗(勝率48.8%)でレギュラーシーズンを終了。しかし、プレーイン・トーナメントでオーランド・マジックとの第7シード決定戦を落とし、さらにマイアミ・ヒートとの第8シード決定戦にも敗れ、2年連続でプレーオフ進出を逃した。
これを受け、チームはオフにトレードとFA(フリーエージェント)戦線でポルジンギスのほか、ニキール・アレキサンダー・ウォーカーとルーク・ケナードと3人の即戦力をロスターへ加えることに成功。
ヤング、ダイソン・ダニエルズ、ジェイレン・ジョンソン、オニエカ・オコングにポルジンギスを加えた予想スターターは破壊力があり、ベンチにもケナードやアレキサンダー・ウォーカー、ザカリー・リザシェイらが控える楽しみな布陣を作り上げた。
エースとしてはやや物足りないポルジンギスだが、セルティックスではジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウンに次ぐ第3の得点源を務め、2024年の優勝に貢献したように、2、3番手としては申し分ない実力を備えている。
8月に30歳を迎えるベテランは、新天地でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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