2024-25シーズン、オクラホマシティ・サンダーはシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)を中心に、2008年のオクラホマシティ移転初のNBAチャンピオンに輝いた。これを契機に、フランチャイズ史上最高の選手を巡る議論が活発化し、それは元選手のジェフ・ティーグ(元アトランタ・ホークスほか)の考えの変化にも表れている。
ティーグは自身のポッドキャスト番組『Club 520 Podcast』で、当初はラッセル・ウエストブルックをサンダーの“GOAT”に挙げていたが、昨季SGAが歴史的なパフォーマンスを見せたことで意見を変え、カナダ出身のスーパースターこそ、その称号にふさわしいと考えるようになったことを明かした。
ウエストブルックは、08年のプロ入りから11年間にわたりサンダーを牽引し、その間にチームはプレーオフでカンファレンス・ファイナルに4回進出、12年にはファイナルまで勝ち進んだ。個人としてもリーグ得点王とアシスト王にそれぞれ2回輝き、17~19年は3年連続シーズン平均トリプルダブル、16-17シーズンにはMVPにも輝いた。
また、チームには07年から16年までケビン・デュラント(現ヒューストン・ロケッツ)も在籍。9年間でマークした平均27.4点はフランチャイズ史上トップで、13-14シーズンには平均32.0点、7.4リバウンド、5.5アシストの好成績をあげ、MVPを手にしている。
ただ、彼らの功績が霞むほどSGAの急成長は目を見張るものがある。在籍6年目の昨季は得点王、レギュラーシーズンMVP、カンファレンス・ファイナルMVP、そしてウエストブルックとデュラントが成し得なかったリーグ優勝も果たし、ファイナルMVPに選ばれた。
その結果ティーグは、迷いながらも個人の圧倒的な実績と、チームの成功を同時に成し遂げたSGAが、フランチャイズのGOATであると認めた。
「ラスは最高だよ。いや、ラスは究極のサンダーだ。だけどシェイが1番だ。考えてみると彼は(昨季)平均32点をあげた。ラスは2番で、KD(デュラント)が3番だと思う。これはファンの気持ちを代弁してるつもりだよ」
ウエストブルックの忠誠心と絶え間ない努力は、サンダーファンの記憶に深く刻まれている。特に16年のデュラント退団後もチームに残り、支え続けたことが、ティーグが他の選手をGOATと認めるのをためらった理由でもある。
しかし、結果を重視すると、昨季SGAがチームをチャンピオンに導き、同時にリーグ最高の選手としての地位を確立したことは見過ごせない。だからこそティーグは迷いながらも後者を支持したのだろう。
選手の評価基準は人それぞれだが、もし今季サンダーが連覇を達成すれば、この“GOAT議論”にも決着がつくかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
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ウエストブルックは、08年のプロ入りから11年間にわたりサンダーを牽引し、その間にチームはプレーオフでカンファレンス・ファイナルに4回進出、12年にはファイナルまで勝ち進んだ。個人としてもリーグ得点王とアシスト王にそれぞれ2回輝き、17~19年は3年連続シーズン平均トリプルダブル、16-17シーズンにはMVPにも輝いた。
また、チームには07年から16年までケビン・デュラント(現ヒューストン・ロケッツ)も在籍。9年間でマークした平均27.4点はフランチャイズ史上トップで、13-14シーズンには平均32.0点、7.4リバウンド、5.5アシストの好成績をあげ、MVPを手にしている。
ただ、彼らの功績が霞むほどSGAの急成長は目を見張るものがある。在籍6年目の昨季は得点王、レギュラーシーズンMVP、カンファレンス・ファイナルMVP、そしてウエストブルックとデュラントが成し得なかったリーグ優勝も果たし、ファイナルMVPに選ばれた。
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「ラスは最高だよ。いや、ラスは究極のサンダーだ。だけどシェイが1番だ。考えてみると彼は(昨季)平均32点をあげた。ラスは2番で、KD(デュラント)が3番だと思う。これはファンの気持ちを代弁してるつもりだよ」
ウエストブルックの忠誠心と絶え間ない努力は、サンダーファンの記憶に深く刻まれている。特に16年のデュラント退団後もチームに残り、支え続けたことが、ティーグが他の選手をGOATと認めるのをためらった理由でもある。
しかし、結果を重視すると、昨季SGAがチームをチャンピオンに導き、同時にリーグ最高の選手としての地位を確立したことは見過ごせない。だからこそティーグは迷いながらも後者を支持したのだろう。
選手の評価基準は人それぞれだが、もし今季サンダーが連覇を達成すれば、この“GOAT議論”にも決着がつくかもしれない。
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