1946年に設立されたNBAは、79年の歴史を誇り、その間に数々の変化を経てきた。現在はレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)、ルカ・ドンチッチ(レイカーズ)、ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)といったスーパースターがリーグを牽引している。
今でこそ世界最高峰のバスケットボールリーグとして知られるNBAだが、1970年代はドラッグの蔓延などもあり、人気は低迷していた。そんな暗黒期に現れたのがマジック・ジョンソンとラリー・バードだ。大学時代からライバル関係にあった2人は1979年にそれぞれレイカーズとボストン・セルティックスに入団。80年代にはファイナルで3度激突し、熾烈な覇権争いを演じてリーグの人気回復に大きく貢献した。
そして84年、マイケル・ジョーダンがシカゴ・ブルズに入団すると、NBAは一気に世界的な注目を集める。92年のバルセロナ五輪で一世を風靡した“ドリームチーム”、ブルズの2度の3連覇、スニーカーブームの火付け役となった「エア・ジョーダン」の発売など、ジョーダンがコート内外で及ぼした影響は計り知れない。
その後もアレン・アイバーソン、コビー・ブライアント、ヴィンス・カーター、レブロン、カーメロ・アンソニー、ドゥエイン・ウェイドなど、時代の節目ごとにNBAの歴史を塗り替えるスターたちが登場してきた。
かつてはデトロイト・ピストンズが“バッドボーイズ”と呼ばれ、デニス・ロッドマンやロン・アーテスト(現メッタ・サンディフォード・アーテスト)のような“悪童”もいた。しかし近年はそうした存在は珍しくなり、リーグ全体のクリーンなイメージが強まっている。
自身もロッカールームに拳銃を持ち込むなど“お騒がせ歴”を持つ元NBA選手のギルバート・アリナスは、ポッドキャスト『Two Personal Show』でこう語った。
「パレスの騒乱(2004年11月19日に起きたインディアナ・ペイサーズ対デトロイト・ピストンズ戦での乱闘事件)もあったし、アイバーソンのような選手もいた。そしてNBAがすべてを一掃しようとした時期があった。そこでドレスコードを導入したんだ」
アイバーソンの影響でヒップホップ系ファッションが流行したことを受け、NBAは05年にドレスコードを制定。選手にはスーツや襟付きシャツの着用が求められ、オーバーサイズのTシャツやバギーパンツといったBボーイスタイルは禁止された。試合直前までパーティー三昧や豪奢なライフスタイルを見せびらかす選手も減少。SNS全盛時代で悪評が瞬く間に広まることも、この傾向を後押しした。
「ドレスコードはおそらく最も賢明な動きのひとつだったと思う。そうしなければ今のような巨額契約は存在しなかっただろう。一部の選手はより賢く行動するようになった。今のリーグにロッドマンのような選手はいないし、24時間酔っぱらっているような選手もいない。派手さは減ったが、今の選手は立ち回りもうまく、周囲に溶け込む術を知っている」
強烈な個性を持つ“悪童”は減ったかもしれない。しかしNBAが実力と魅力を兼ね備え、時代に合わせて進化し続けるリーグであることに変わりはない。
構成●ダンクシュート編集部
「服で人間が決まるわけじゃない。俺はずっとそうやって生きてきた」アイバーソンが“スーツ拒否”の理由を告白<DUNKSHOOT>
“practice”連発から23年――アイバーソンが“練習の大切さ”を説く「断言する。目指すものがあるなら練習しないといけないんだ」<DUNKSHOOT>
「毎試合を“必見”のレベルに引き上げた」レブロンからの称賛にアイバーソンも感謝「愛してるよ、ブラザー!」<DUNKSHOOT>
今でこそ世界最高峰のバスケットボールリーグとして知られるNBAだが、1970年代はドラッグの蔓延などもあり、人気は低迷していた。そんな暗黒期に現れたのがマジック・ジョンソンとラリー・バードだ。大学時代からライバル関係にあった2人は1979年にそれぞれレイカーズとボストン・セルティックスに入団。80年代にはファイナルで3度激突し、熾烈な覇権争いを演じてリーグの人気回復に大きく貢献した。
そして84年、マイケル・ジョーダンがシカゴ・ブルズに入団すると、NBAは一気に世界的な注目を集める。92年のバルセロナ五輪で一世を風靡した“ドリームチーム”、ブルズの2度の3連覇、スニーカーブームの火付け役となった「エア・ジョーダン」の発売など、ジョーダンがコート内外で及ぼした影響は計り知れない。
その後もアレン・アイバーソン、コビー・ブライアント、ヴィンス・カーター、レブロン、カーメロ・アンソニー、ドゥエイン・ウェイドなど、時代の節目ごとにNBAの歴史を塗り替えるスターたちが登場してきた。
かつてはデトロイト・ピストンズが“バッドボーイズ”と呼ばれ、デニス・ロッドマンやロン・アーテスト(現メッタ・サンディフォード・アーテスト)のような“悪童”もいた。しかし近年はそうした存在は珍しくなり、リーグ全体のクリーンなイメージが強まっている。
自身もロッカールームに拳銃を持ち込むなど“お騒がせ歴”を持つ元NBA選手のギルバート・アリナスは、ポッドキャスト『Two Personal Show』でこう語った。
「パレスの騒乱(2004年11月19日に起きたインディアナ・ペイサーズ対デトロイト・ピストンズ戦での乱闘事件)もあったし、アイバーソンのような選手もいた。そしてNBAがすべてを一掃しようとした時期があった。そこでドレスコードを導入したんだ」
アイバーソンの影響でヒップホップ系ファッションが流行したことを受け、NBAは05年にドレスコードを制定。選手にはスーツや襟付きシャツの着用が求められ、オーバーサイズのTシャツやバギーパンツといったBボーイスタイルは禁止された。試合直前までパーティー三昧や豪奢なライフスタイルを見せびらかす選手も減少。SNS全盛時代で悪評が瞬く間に広まることも、この傾向を後押しした。
「ドレスコードはおそらく最も賢明な動きのひとつだったと思う。そうしなければ今のような巨額契約は存在しなかっただろう。一部の選手はより賢く行動するようになった。今のリーグにロッドマンのような選手はいないし、24時間酔っぱらっているような選手もいない。派手さは減ったが、今の選手は立ち回りもうまく、周囲に溶け込む術を知っている」
強烈な個性を持つ“悪童”は減ったかもしれない。しかしNBAが実力と魅力を兼ね備え、時代に合わせて進化し続けるリーグであることに変わりはない。
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