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「彼の時代は終わったと思う」レブロンの今季限りでの引退をピアースが予想。ジョーダンとの比較にも言及<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.09.04

10月に開幕する新シーズンを最後に引退するとの噂もあるレブロン。伝説の見納めとなるのか。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは今季、NBA史上最長の23年目のシーズンに臨む。ただ、"キング"も12月に41歳を迎えるとあって、引退の時が近づいてきているのは間違いない。かつてしのぎを削ったポール・ピアース(元ボストン・セルティックスほか)は、2025-26シーズンが現役ラストイヤーになると予想している。

 2003年のドラフト全体1位指名でNBA入りしたレブロンは、これまでクリーブランド・キャバリアーズ(2003~10、14~18年)、マイアミ・ヒート(10~14年)、レイカーズ(18年~)の3チームでプレー。歴代2位となる1562試合に出場し、史上最多の通算4万2184得点をはじめ、同4位の1万1584アシスト、同25位の1万1731リバウンド、リーグ優勝とシーズンMVP各4回など、輝かしい実績を誇る。

 40歳ながら、昨季は出場70試合で平均24.4点、7.8リバウンド、8.2アシスト、フィールドゴール成功率51.3%、3ポイント成功率37.6%という超人的な数字をマーク。引退を含めた去就が注目されたなか、オフに5263万ドル(約78億円)のプレーヤーオプションを行使してレイカーズ残留を決めた。

 そんなレブロンと現役時代、直接対決で激しく火花を散らしたピアースはポッドキャスト『The Schmo』のインタビューで、対戦が最もタフだった選手にレブロンの名前を挙げた。

「嘘をつくつもりはない。俺はコビー(ブライアント/元レイカーズ)よりも多くレブロンと対戦してきた。レブロンがイースタン・カンファレンスにいた時、俺のキャリアはまさに彼とライバル関係にあった。ベストバウトを繰り広げたと思う」
 
 そして、今季がレブロンのラストシーズンになるかとの問いには、「もし俺がギャンブラーなら、次のシーズンが彼のラストイヤーに賭ける」と、2025-26シーズン終了後の引退のシナリオを予想した。

「これまで22年間もプレーしてきたんだ。彼は長きにわたってGOAT(史上最高の選手)として君臨し続けてきた。(ハイレベルな)スタッツもキープもしている。彼がゲームにもたらした貢献、そして(マイケル)ジョーダンが引退して以降、彼の役割を担い続けてきた姿勢には感謝している。ブロンはまさにその1人だ。

 俺たちは彼を高く評価している。だが彼の時代は終わったと思う。もちろん、彼がリーグのために成し遂げた功績は評価されてしかるべきだけどね」

 一方で、ピアースは「レブロンがいつMJ(ジョーダン)を超えたように映ったか?」との質問には、「ブロンはMJを超えてはいない」と一蹴。

「ブロンはナンバー2だ。MJはすべてにおいて俺のアイドルだからね。でも、メンタル、フィジカルを含めてブロンはGOATの1人だ」と続けた。

 レブロンが2026年以降もプレーするかどうかは不透明だが、仮に現役続行ならば古巣のキャブズ、ダラス・マーベリックス、ゴールデンステート・ウォリアーズが獲得に動くだろうと、あるNBA幹部は『Dallas Hoops Journal』で予想している。

 はたして"キング"にはどのような未来が待ち受けているのだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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