現在ロサンゼルス・クリッパーズで指揮を執るタロン・ルーHC（ヘッドコーチ）は、現役時代に11シーズンをプレーし、ロサンゼルス・レイカーズでコビー・ブライアント、ワシントン・ウィザーズでマイケル・ジョーダンと共闘してきた。

　また、キャリア中盤以降は前期クリーブランド・キャバリアーズ時代のレブロン・ジェームズ（現レイカーズ）とも対戦した経験を持つ。引退後にコーチへ転身すると、ボストン・セルティックスとクリッパーズのアシスタントコーチ（AC）を経て2014－15シーズンにキャブズのアソシエイトHCへ就任し、2015－16シーズン途中にデイビッド・ブラットの後任として指揮官へ昇格した。

　キャブズは2014年夏にレブロンが４シーズン過ごしたマイアミ・ヒートから古巣へ帰還。カイリー・アービング（現ダラス・マーベリックス）、ケビン・ラブ（現ユタ・ジャズ）とレブロンによる“ビッグ３”を形成し、2015年から４シーズン連続でイースタン・カンファレンスを制し、NBAファイナルまで勝ち上がった。

　今年10月下旬に幕開けする2025－26シーズンで、NBA歴代最長のキャリア23年目を迎えるレブロンは、40歳の大ベテランながら現役を続けている。ただ、身体能力面でピークが過ぎていることは否めない。
  　では、レブロンの“全盛時”はいつになるのか。2003－04～09－10シーズンまでの７年を過ごした“第一期”キャブズ時代、2010－11～13－14シーズンまでの４年間在籍したヒート時代、2014－15～17－18シーズンまでの４年間所属した“第二期”キャブズが候補に挙がるだろう。

　どの時期をピークと捉えるかは人それぞれではあるものの、ルーHCは先日ポッドキャスト番組『Club Shay Shay』へゲスト出演した際、“第二期”キャブズ時代の2018年を推していた。

「カイリーが退団した後にファイナルへ進出した年だね。……確かに、マイアミではすごく効率的だったけど、私はそれほど観る機会がなかった。もちろん、全試合を観ることはできない。でもクリーブランドで彼が成し遂げたことは確かなものだった。特にあの期間にクリーブランドで彼が見せたことは、彼にとってベストだったと思う」