現地時間9月9日に行なわれた「FIBAユーロバスケット2025」の準々決勝で、トルコ代表は91-77でポーランド代表を撃破し、2001年大会以来の準決勝進出を決めた。
グループフェーズから7戦無敗としたトルコは、アルペレン・シェングン(ヒューストン・ロケッツ)が19得点、12リバウンド、10アシストのトリプルダブルに3スティールと躍動。
「みんなが助けてくれたよ。僕はただチームメイトたちを見つけ出しただけさ。ある時点で、彼らが『あと1リバウンドだ』と言ってきたんだ。とにかく勝てて良かったよ。トリプルダブルにあまり意味はないね」
試合後にシェングンはそう謙遜したが、211cm・110kgのビッグマンは今大会で平均21.6点、10.9リバウンド、7.1アシスト、1.0スティール、0.9ブロックにフィールドゴール成功率59.6%をマークしチームを牽引。ここまですべての試合で15得点、7リバウンド、5アシスト以上を残している。
チームメイトのフルカン・コルクマズも、若きエースを絶賛。フィラデルフィア・セブンティシクサーズ時代にジョエル・エンビードと共闘経験のある28歳は次のように語った。
「これまで一緒にプレーしたなかでベストセンターはエンビードだと思っていたけど、今はアルペレンだ。彼と一緒にプレーできて最高だよ。バスケットボールを楽しんでプレーしているんだ。彼はオフェンスとディフェンスの両方で僕たちのことを助けてくれる、スペシャルな若手だと思う。
彼は日々、最大限の力を発揮しようとしている。それに、今年はオフェンスだけじゃなく、ディフェンスでもアグレッシブにプレーしているよ」
2023年にNBAのMVPに輝いたエンビードは、2021-22シーズンから23-24シーズンまで3年連続で平均30点以上を記録。当時はポストプレーにジャンパー、ドライブ、3ポイントと何でもこなし、アンストッパブルなスコアラーだった。
ただ、近年はヒザのケガに悩まされ、過去2シーズンはいずれも40試合未満の出場に終わるなど評価を落としている。
シェングンはエンビードほどの得点力はないものの、屈強な肉体を駆使してオールラウンドな働きを見せる。オフェンスでは身体の強さと豊富なムーブ、巧みなフェイクなどを織り交ぜて高確率にショットを決め切るほか、チームメイトに的確なパスを配球して得点機会を演出できる。
ディフェンスではペイントエリアだけでなく、スイッチ時も3ポイントラインまで出てきて相手のパスコースを狭めてミスを誘発するなど、守備範囲が広いことも魅力だ。
「彼の働きが、僕らへ大きな自信を与えてくれるんだ。(サイズを活かして)ボールプレッシャーをかけられるからね。それに彼はいろんな方法で助けてくれる。まだ改善すべき部分はあるけど、毎年すごく成長しているのが見てとれるんだ」とコルクマズは言う。
トルコは12日の準決勝でヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)率いるギリシャ代表と対戦する。飛ぶ鳥を落とす勢いで評価を上げているシェングンが、NBAでも屈指の実力者である“グリーク・フリーク”をどのようにスローダウンするのか見ものだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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「みんなが助けてくれたよ。僕はただチームメイトたちを見つけ出しただけさ。ある時点で、彼らが『あと1リバウンドだ』と言ってきたんだ。とにかく勝てて良かったよ。トリプルダブルにあまり意味はないね」
試合後にシェングンはそう謙遜したが、211cm・110kgのビッグマンは今大会で平均21.6点、10.9リバウンド、7.1アシスト、1.0スティール、0.9ブロックにフィールドゴール成功率59.6%をマークしチームを牽引。ここまですべての試合で15得点、7リバウンド、5アシスト以上を残している。
チームメイトのフルカン・コルクマズも、若きエースを絶賛。フィラデルフィア・セブンティシクサーズ時代にジョエル・エンビードと共闘経験のある28歳は次のように語った。
「これまで一緒にプレーしたなかでベストセンターはエンビードだと思っていたけど、今はアルペレンだ。彼と一緒にプレーできて最高だよ。バスケットボールを楽しんでプレーしているんだ。彼はオフェンスとディフェンスの両方で僕たちのことを助けてくれる、スペシャルな若手だと思う。
彼は日々、最大限の力を発揮しようとしている。それに、今年はオフェンスだけじゃなく、ディフェンスでもアグレッシブにプレーしているよ」
2023年にNBAのMVPに輝いたエンビードは、2021-22シーズンから23-24シーズンまで3年連続で平均30点以上を記録。当時はポストプレーにジャンパー、ドライブ、3ポイントと何でもこなし、アンストッパブルなスコアラーだった。
ただ、近年はヒザのケガに悩まされ、過去2シーズンはいずれも40試合未満の出場に終わるなど評価を落としている。
シェングンはエンビードほどの得点力はないものの、屈強な肉体を駆使してオールラウンドな働きを見せる。オフェンスでは身体の強さと豊富なムーブ、巧みなフェイクなどを織り交ぜて高確率にショットを決め切るほか、チームメイトに的確なパスを配球して得点機会を演出できる。
ディフェンスではペイントエリアだけでなく、スイッチ時も3ポイントラインまで出てきて相手のパスコースを狭めてミスを誘発するなど、守備範囲が広いことも魅力だ。
「彼の働きが、僕らへ大きな自信を与えてくれるんだ。(サイズを活かして)ボールプレッシャーをかけられるからね。それに彼はいろんな方法で助けてくれる。まだ改善すべき部分はあるけど、毎年すごく成長しているのが見てとれるんだ」とコルクマズは言う。
トルコは12日の準決勝でヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)率いるギリシャ代表と対戦する。飛ぶ鳥を落とす勢いで評価を上げているシェングンが、NBAでも屈指の実力者である“グリーク・フリーク”をどのようにスローダウンするのか見ものだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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