今年8月にロサンゼルス・レイカーズと延長契約を結んだルカ・ドンチッチは、オフの徹底したトレーニングで14kgの減量に成功。8月27日に開幕した「FIBAユーロバスケット2025」では、スロベニア代表の大黒柱として圧巻のプレーを見せた。
2連敗スタートで迎えたグループフェーズ3戦目で26得点、10リバウンド、11アシスト、3スティールを奪うと、ラウンド16のイタリア戦では今大会自己最多の42得点に10リバウンド、3スティール。チームは大会7位に終わったが、準々決勝のドイツ戦では39得点、10リバウンド、7アシストを叩き出した。
準決勝を終えた時点で、ドンチッチは大会ベストの平均34.7点に加え、8.6リバウンド(8位)、7.1アシスト(2位)、2.7スティール(1位タイ)と、4部門でトップ10入り。34.7点はユーロバスケット歴代3位のハイアベレージで、平均30点超えは大会史上3人目の快挙となった。
現地時間9月11日(日本時間12日)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズのポール・ジョージが、自身のポッドキャスト番組『Podcast P with Paul George』を更新。ドンチッチが海外出身選手の “GOAT(Greatest Of All Time/史上最高)”になると予想した。
「俺たちは今、最も影響力のある外国人選手の話をしている。GOATたちを超えていく男のことさ。ダーク(ノビツキー)、トニー・パーカー、アキーム(オラジュワン)をね。彼(ドンチッチ)には歴代最高の外国人選手になれるチャンスがある。それにヤニス(アデトクンボ)も超えることになるね。
彼のゲームは実年齢よりもずっと成熟している。タフで、(相手チームに)問題を引き起こす。俺はルカの大ファンなんだ。しかも彼はトラッシュトークもこなすし、本当に凄いヤツだよ」
現時点でドンチッチのNBAにおける通算成績で際立っているのは歴代7位に位置するトリプルダブル数(82回)程度。ただ、平均28.62点は歴代3位、プレーオフ平均30.85点は歴代2位と、驚異的なアベレージを誇る。
一方で、レジェンドたちの実績も見過ごしてはならない。ナイジェリア生まれのアキーム・オラジュワン(元ヒューストン・ロケッツほか)はアメリカ国籍も持つため除外するとしても、ドンチッチが簡単にトップへ立つことは難しいだろう。
ドイツ出身のノビツキーは、ダラス・マーベリックス一筋21シーズンでNBA歴代6位の3万1560得点を積み上げただけでなく、2007年にMVP、2011年にはマブズを初優勝へ導いてファイナルMVPを手にした。
フランス出身のパーカーはサンアントニオ・スパーズに4度の優勝をもたらし、2007年にはファイナルMVPを受賞している。
また、現役にはジョージも挙げたアデトクンボ(ミルウォーキー・バックス/ギリシャ)のほか、ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ/セルビア)、シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(オクラホマシティ・サンダー/カナダ)が、いずれもドンチッチが成し遂げていないシーズンMVP、チャンピオンシップ、ファイナルMVPを勝ち取っている。
現在26歳のドンチッチが彼らの域へ達し、そして上回るには複数のMVPと、リーグ制覇が必須となるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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2連敗スタートで迎えたグループフェーズ3戦目で26得点、10リバウンド、11アシスト、3スティールを奪うと、ラウンド16のイタリア戦では今大会自己最多の42得点に10リバウンド、3スティール。チームは大会7位に終わったが、準々決勝のドイツ戦では39得点、10リバウンド、7アシストを叩き出した。
準決勝を終えた時点で、ドンチッチは大会ベストの平均34.7点に加え、8.6リバウンド(8位)、7.1アシスト(2位)、2.7スティール(1位タイ)と、4部門でトップ10入り。34.7点はユーロバスケット歴代3位のハイアベレージで、平均30点超えは大会史上3人目の快挙となった。
現地時間9月11日(日本時間12日)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズのポール・ジョージが、自身のポッドキャスト番組『Podcast P with Paul George』を更新。ドンチッチが海外出身選手の “GOAT(Greatest Of All Time/史上最高)”になると予想した。
「俺たちは今、最も影響力のある外国人選手の話をしている。GOATたちを超えていく男のことさ。ダーク(ノビツキー)、トニー・パーカー、アキーム(オラジュワン)をね。彼(ドンチッチ)には歴代最高の外国人選手になれるチャンスがある。それにヤニス(アデトクンボ)も超えることになるね。
彼のゲームは実年齢よりもずっと成熟している。タフで、(相手チームに)問題を引き起こす。俺はルカの大ファンなんだ。しかも彼はトラッシュトークもこなすし、本当に凄いヤツだよ」
現時点でドンチッチのNBAにおける通算成績で際立っているのは歴代7位に位置するトリプルダブル数(82回)程度。ただ、平均28.62点は歴代3位、プレーオフ平均30.85点は歴代2位と、驚異的なアベレージを誇る。
一方で、レジェンドたちの実績も見過ごしてはならない。ナイジェリア生まれのアキーム・オラジュワン(元ヒューストン・ロケッツほか)はアメリカ国籍も持つため除外するとしても、ドンチッチが簡単にトップへ立つことは難しいだろう。
ドイツ出身のノビツキーは、ダラス・マーベリックス一筋21シーズンでNBA歴代6位の3万1560得点を積み上げただけでなく、2007年にMVP、2011年にはマブズを初優勝へ導いてファイナルMVPを手にした。
フランス出身のパーカーはサンアントニオ・スパーズに4度の優勝をもたらし、2007年にはファイナルMVPを受賞している。
また、現役にはジョージも挙げたアデトクンボ(ミルウォーキー・バックス/ギリシャ)のほか、ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ/セルビア)、シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(オクラホマシティ・サンダー/カナダ)が、いずれもドンチッチが成し遂げていないシーズンMVP、チャンピオンシップ、ファイナルMVPを勝ち取っている。
現在26歳のドンチッチが彼らの域へ達し、そして上回るには複数のMVPと、リーグ制覇が必須となるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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