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NBA

「ルーキーシーズンなので、僕としては……」八村塁が明かす、今後の伸びにつながる大きなポイントとは?

秋山裕之

2020.02.14

前半戦を終えた八村は「アグレッシブに行くこと」をポイントに挙げた。(C)Getty Images

前半戦を終えた八村は「アグレッシブに行くこと」をポイントに挙げた。(C)Getty Images

 2月12日(日本時間13日、日付は以下同)に行なわれたニューヨーク・ニックス戦を114-96で制したワシントン・ウィザーズは、2連勝でオールスターブレイクを迎えた。

「今夜はディフェンスが俺たちにとって大きかった。この数試合は守備面で崩されていたからね。俺たちは個人としてだけでなく、チームとしてもプライドを持って取り組んできた。勝利するために、アグレッシブに行きたかったんだ」

 12試合連続で26得点以上をマークしたブラッドリー・ビールが試合後に語ったように、ウィザーズはニックスのフィールドゴール成功率を40.9%(36/88)に抑え込んだだけでなく、チーム全体で13スティール、7ブロックを記録。誘発した20本のターンオーバーから29得点を稼ぎ、ファーストブレイクの得点でも18-5と圧倒した。

 八村塁も「ディフェンスの部分が今日は光っていたので、それが勝利の要因になったと思います」と振り返っており、守備が改善されつつあるウィザーズは直近7試合で5勝と調子を上げてきている。

「オールスターブレイクの前に、俺たちが勝てたかもしれない試合がふたつあった。だが、俺たちは今、いい位置にいると思う」というビールの言葉どおり、イースタン・カンファレンス9位のウィザーズ(20勝33敗)は、プレーオフ出場圏内にいる8位のオーランド・マジック(24勝31敗)に3.0ゲーム差と肉薄している。
 
 2月3日のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦から戦列に戻った八村は、復帰後の5試合で平均26.9分出場し、13.6点、6.8リバウンド、1.2アシストをマーク。そして注目したいのが、オフェンシブ・レーティング(100ポゼッションあたりの平均得点)とディフェンシブ・レーティング(同失点)がいずれも108.0という部分だ。

 10、11、12月と、これまではすべての月間成績でディフェンシブ・レーティングの方が悪く、得失点差でマイナスだった。しかし、2月の5試合でチームが3勝2敗と勝ち越していたこともあり、ディフェンス面の数値が良くなってきている。

 オールスターブレイクまでの八村のスタッツは、30試合の出場で平均28.8分、13.9点、6.0リバウンド、1.5アシスト。本人も「ルーキーシーズンなので、僕のポイントとしては『どれだけアグレッシブになれるか』というのがこれからの伸びにもつながってくると思う。これからもそういう部分を忘れないで、しっかりと成長につながるよう、アグレッシブに行きたいです」と前半戦を振り返った。

 ケガによる離脱こそあったものの、前半戦の八村は予想を上回る活躍を見せてくれた。ここまでの戦いで浮き彫りになった課題を克服しつつ、後半戦も素晴らしいパフォーマンスを期待したい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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