「NBAにも欧州のサッカースタジアムのような雰囲気を――」
ヴィクター・ウェンバンヤマの呼びかけで結成された、サンアントニオ・スパーズのサポーターグループにしてNBA初のウルトラス集団が、いよいよ始動した。
オフの間にウェンバンヤマ自らがオーディションに立ち合い、多数の候補者の中から、大人と子どもの男女が混ざった約70名のメンバーを選出。さらに3人のリーダーが任命された。
グループの正式名称は、『スパーズ・ジャッカルズ』に決定。
ちなみにジャッカルはアメリカには生息していないようだが、北米に多く見られる同じイヌ科のコヨーテのことを、“アメリカン・ジャッカル”と呼ぶらしい。
『目的はシンプル。NBAにかつてなかったようなホームコートアドバンテージを作り出すこと』と公式Xでも始動を告知した新生ジャッカルズは、10月4日に本拠地のフロストバンク・センターで初めて活動を体験すると、6日に行なわれた広州ロング・ライオンズ戦で対外試合デビュー。
すでにチャントは6曲完成。そのうちの1曲はウェンバンヤマに捧げられたもので、「すごくいいメロディーだと思う!」と本人も気に入った様子だが、問題は彼らが陣取るセクションだ。
“ウルトラス”と言えば、通常はサッカースタジアムのゴール裏、つまりプレーエリアに一番近いエリアを定位置とするのが常だ。しかし、年間999ドル(約14万8000円)と破格の値段に抑えられているためか、コートから離れた上の方のセクションが割り当てられているという。
それについて、試合後の会見で意見を求められると、「確かにコートサイドに陣取ることができるのが望ましいとは思う」とウェンバンヤマ。
「でも、きっとここからいろいろ進化させていけると思う。たぶん、価格とか場所割りだとか、様々な要因が絡んでいると思うし、そこについて自分は直接関与できないけれど、正しい方向に向かって進んでいるのは確かだよ」
フランスメディア『レキップ』によれば、4日の活動初日、ウェンビーはウォームアップの合間にスタンドにいたジャッカルズの元に駆け寄って、メンバーたちを激励したり、一緒に鳴り物を鳴らしたりしていたという。
「僕はこのプロジェクトの成果を本当に信じているんだ。自分自身で彼らと会って、その中から最も熱意を感じたメンバーを選んだ。その結果、本格的な組織が出来上がった。ここからさらに大きくなって、特別なものになっていくと思う」
その上でウェンビーが強調したのは、ファンたちがいかに盛り上がって楽しめるかだ。
「まだまだ乗り越えていく課題はある。それに、グループの方もどんどん成長して、より多くの人たちが参加してくれるようになると思う。彼らからのフィードバックも聞いていくつもりだ。何より一番関心があるのは、みんなにとってどれくらい素晴らしいファン体験となっているかということなんだ。それこそが僕たちにとって嬉しいことだからね」
プレシーズンマッチをこなして開幕に向けて熟成させているチームと並行して、ジャッカルズも公式戦でのお披露目に向けて、着々と準備を整えていることだろう。
彼らの強力な後押しが、スパーズに“プラスα”のパフォーマンスをもたらすか――注目が集まる。
文●小川由紀子
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オフの間にウェンバンヤマ自らがオーディションに立ち合い、多数の候補者の中から、大人と子どもの男女が混ざった約70名のメンバーを選出。さらに3人のリーダーが任命された。
グループの正式名称は、『スパーズ・ジャッカルズ』に決定。
ちなみにジャッカルはアメリカには生息していないようだが、北米に多く見られる同じイヌ科のコヨーテのことを、“アメリカン・ジャッカル”と呼ぶらしい。
『目的はシンプル。NBAにかつてなかったようなホームコートアドバンテージを作り出すこと』と公式Xでも始動を告知した新生ジャッカルズは、10月4日に本拠地のフロストバンク・センターで初めて活動を体験すると、6日に行なわれた広州ロング・ライオンズ戦で対外試合デビュー。
すでにチャントは6曲完成。そのうちの1曲はウェンバンヤマに捧げられたもので、「すごくいいメロディーだと思う!」と本人も気に入った様子だが、問題は彼らが陣取るセクションだ。
“ウルトラス”と言えば、通常はサッカースタジアムのゴール裏、つまりプレーエリアに一番近いエリアを定位置とするのが常だ。しかし、年間999ドル(約14万8000円)と破格の値段に抑えられているためか、コートから離れた上の方のセクションが割り当てられているという。
それについて、試合後の会見で意見を求められると、「確かにコートサイドに陣取ることができるのが望ましいとは思う」とウェンバンヤマ。
「でも、きっとここからいろいろ進化させていけると思う。たぶん、価格とか場所割りだとか、様々な要因が絡んでいると思うし、そこについて自分は直接関与できないけれど、正しい方向に向かって進んでいるのは確かだよ」
フランスメディア『レキップ』によれば、4日の活動初日、ウェンビーはウォームアップの合間にスタンドにいたジャッカルズの元に駆け寄って、メンバーたちを激励したり、一緒に鳴り物を鳴らしたりしていたという。
「僕はこのプロジェクトの成果を本当に信じているんだ。自分自身で彼らと会って、その中から最も熱意を感じたメンバーを選んだ。その結果、本格的な組織が出来上がった。ここからさらに大きくなって、特別なものになっていくと思う」
その上でウェンビーが強調したのは、ファンたちがいかに盛り上がって楽しめるかだ。
「まだまだ乗り越えていく課題はある。それに、グループの方もどんどん成長して、より多くの人たちが参加してくれるようになると思う。彼らからのフィードバックも聞いていくつもりだ。何より一番関心があるのは、みんなにとってどれくらい素晴らしいファン体験となっているかということなんだ。それこそが僕たちにとって嬉しいことだからね」
プレシーズンマッチをこなして開幕に向けて熟成させているチームと並行して、ジャッカルズも公式戦でのお披露目に向けて、着々と準備を整えていることだろう。
彼らの強力な後押しが、スパーズに“プラスα”のパフォーマンスをもたらすか――注目が集まる。
文●小川由紀子
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