レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)は、今年の12月に41歳を迎える大ベテランだ。それでも、キャリア22年目の昨季は平均24.4点、7.8リバウンド、8.2アシストにフィールドゴール成功率51.3%の好成績を残し、オールスターとオールNBA2ndチームに選出された。
一方、史上最高の選手を意味する“GOAT(Greatest Of All Time)”論争で、トップを走るマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)は、キャリア晩年にワシントン・ウィザーズで2シーズンをプレー。
4年ぶりのNBA復帰となった2001-02シーズンはヒザのケガで60試合の出場に終わったが、それでも平均22.9点、5.7リバウンド、5.2アシスト、1.4スティールを記録。現役最終年の2002-03シーズンには82試合にフル出場し、平均20.0点、6.1リバウンド、3.8アシスト、1.5スティールをあげた。
そうした中、元NBA選手のブライアン・ショウ(元レイカーズほか)は、先日公開されたブランドン“スクープB”ロビンソンとのインタビュー記事で、40歳のレブロンがプレーしているキャリア終盤とウィザーズ時代のジョーダンは似ているかという話題に言及した。
「それは違う。レブロンはフィジカル面において、一例で見たとしても、これまでのリーグで彼のような肉体を持ち、なおかつこれほど維持できている人などいないと思う」
ショウは現役時代にジョーダンと何度も対戦し、現役引退後はコーチ業へ転身。レブロンがレイカーズへ入団した2018-19シーズンにアシスタントコーチ(AC)、ここ4シーズンはロサンゼルス・クリッパーズでACを務めている。
48分間におけるポゼッション数を指す「ペース」では昨季が98.8でリーグ平均は113.8点、ジョーダンが最後にプレーした2002-03シーズンはペースが91.0で平均95.1点と大きく異なる。
このふたつの時代を間近で見てきたショウはこう話す。
「今のゲームは(当時から)変わっている。今では3ポイントが前提になっているんだ。ジョーダンがプレーしていた時代は、今よりずっとフィジカルだった。彼は(デトロイト)ピストンズや(ニューヨーク)ニックスといった非常にフィジカルなチームと戦わないといけなかった。だからこのふたつは異なる時代なんだ」
レブロンとジョーダンがキャリア終盤でもハイレベルなプレーを披露したことは間違いない。そのうえで、ショウの眼には20年以上に渡って一線級の身体を保持しているレブロンの持続性、継続性には目を見張るものがあるようだ。
ただ一方で、両者はプレーしていた時代とルールも異なることから、キャリア晩年を単純比較することはできないとも語っていた。
文●秋山裕之(フリーライター)
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4年ぶりのNBA復帰となった2001-02シーズンはヒザのケガで60試合の出場に終わったが、それでも平均22.9点、5.7リバウンド、5.2アシスト、1.4スティールを記録。現役最終年の2002-03シーズンには82試合にフル出場し、平均20.0点、6.1リバウンド、3.8アシスト、1.5スティールをあげた。
そうした中、元NBA選手のブライアン・ショウ(元レイカーズほか)は、先日公開されたブランドン“スクープB”ロビンソンとのインタビュー記事で、40歳のレブロンがプレーしているキャリア終盤とウィザーズ時代のジョーダンは似ているかという話題に言及した。
「それは違う。レブロンはフィジカル面において、一例で見たとしても、これまでのリーグで彼のような肉体を持ち、なおかつこれほど維持できている人などいないと思う」
ショウは現役時代にジョーダンと何度も対戦し、現役引退後はコーチ業へ転身。レブロンがレイカーズへ入団した2018-19シーズンにアシスタントコーチ(AC)、ここ4シーズンはロサンゼルス・クリッパーズでACを務めている。
48分間におけるポゼッション数を指す「ペース」では昨季が98.8でリーグ平均は113.8点、ジョーダンが最後にプレーした2002-03シーズンはペースが91.0で平均95.1点と大きく異なる。
このふたつの時代を間近で見てきたショウはこう話す。
「今のゲームは(当時から)変わっている。今では3ポイントが前提になっているんだ。ジョーダンがプレーしていた時代は、今よりずっとフィジカルだった。彼は(デトロイト)ピストンズや(ニューヨーク)ニックスといった非常にフィジカルなチームと戦わないといけなかった。だからこのふたつは異なる時代なんだ」
レブロンとジョーダンがキャリア終盤でもハイレベルなプレーを披露したことは間違いない。そのうえで、ショウの眼には20年以上に渡って一線級の身体を保持しているレブロンの持続性、継続性には目を見張るものがあるようだ。
ただ一方で、両者はプレーしていた時代とルールも異なることから、キャリア晩年を単純比較することはできないとも語っていた。
文●秋山裕之(フリーライター)
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