現地時間10月9日、クリーブランド・キャバリアーズのドノバン・ミッチェルが、米メディア『Boardroom』のポッドキャスト番組『Network podcast』へゲスト出演した。
この『Boardroom』は、ヒューストン・ロケッツのケビン・デュラントと、ビジネスパートナーのリッチ・クライマンが共同設立した会社で、今回ミッチェルはクライマンとのトークに臨んだ。
ユタ・ジャズでNBAキャリアを始動させた191cm・98kgのシューティングガードは、キャブズ在籍3年目の昨季、チームをイースタン・カンファレンス1位の64勝18敗(勝率78.0%)へ導いた。自身は平均24.0点、4.5リバウンド、5.0アシストを残し、オールスターに加えてキャリア初のオールNBA1stチームに選ばれている。
キャブズのロスターにはバックコートの相棒ダリアス・ガーランドに、エバン・モーブリーとジャレット・アレンという頼れるビッグマンがいる。さらにディアンドレ・ハンター、ロンゾ・ボール、ラリー・ナンスJr.ら直近の新加入組が脇を固めていて、ケニー・アトキンソンHC(ヘッドコーチ)の下で着実に成長を遂げている。
現在29歳のミッチェルが見据えるゴールは、キャブズOBでスーパースターのレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)と同じ位置にまで辿り着くことだ。
キャブズの球団史における自身の現在地について、ミッチェルはこう語った。
「自分が認められるためには、まずカンファレンス・ファイナルに進まないといけない。(最終的に)ファイナルまで行く必要があるんだ。せめてセカンドラウンドを突破したい」
ミッチェル加入後、キャブズは3年連続でプレーオフに出場中。ただし、2024年はボストン・セルティックス、昨季はインディアナ・ペイサーズにそれぞれ1勝4敗で敗れ、カンファレンス・セミファイナルの壁を突破できずにいる。
今季のイーストは、昨季ファイナルまで勝ち進んだペイサーズの司令塔タイリース・ハリバートンがアキレス腱断裂のため全休。セルティックスもジェイソン・テイタムが同じくアキレス腱断裂の大ケガから回復途中で、復帰できてもシーズン終盤と言われており、キャブズにとって大きなチャンスとなる。
今オフにタイ・ジェロームがメンフィス・グリズリーズへ、アイザック・オコロがトレードでシカゴ・ブルズへ移籍したとはいえ、依然としてキャブズはリーグ有数の戦力を誇る。
それだけに、ミッチェル自身も「日々全力で戦っていく。みんなのためだけじゃなく、自分のためにもね」と意気込んでいる。
とはいえ、キャブズに計11シーズン在籍して数々の記録を樹立したレブロンと同じ地位まで上りつめるのは、相当高いハードルなのは間違いない。2015年から18年にかけては4年連続でファイナルまで勝ち進み、16年はゴールデンステイト・ウォリアーズ相手に1勝3敗から怒濤の3連勝で球団初優勝へと導いた。
昨季までの55シーズンのうち、キャブズがNBAファイナルに進出したのは5回。そのすべてでレブロンは中心選手を務めてきたのだから、とてつもなく困難な目標と言っていい。
それでもミッチェルは「僕がいつも言っているのは、(プレーオフ終盤の)5月と6月にプレーすれば、すべては自然とうまくいくんだ。これは僕だけの話じゃない。そこに辿り着くことができれば、誰だって人生に変化が起こるんだ」と話していた。
今季のキャブズは、22日(日本時間23日)のニューヨーク・ニックス戦でシーズンが開幕する。在籍4年目を迎えたエースガードが、チームをカンファレンス・ファイナル、さらにはその先まで導くことができるか注目したい。
文●秋山裕之(フリーライター)
【画像】ダンクシュート編集部が厳選!NBA史に燦然と輝くレジェンドスターたちを特集!!
この『Boardroom』は、ヒューストン・ロケッツのケビン・デュラントと、ビジネスパートナーのリッチ・クライマンが共同設立した会社で、今回ミッチェルはクライマンとのトークに臨んだ。
ユタ・ジャズでNBAキャリアを始動させた191cm・98kgのシューティングガードは、キャブズ在籍3年目の昨季、チームをイースタン・カンファレンス1位の64勝18敗(勝率78.0%)へ導いた。自身は平均24.0点、4.5リバウンド、5.0アシストを残し、オールスターに加えてキャリア初のオールNBA1stチームに選ばれている。
キャブズのロスターにはバックコートの相棒ダリアス・ガーランドに、エバン・モーブリーとジャレット・アレンという頼れるビッグマンがいる。さらにディアンドレ・ハンター、ロンゾ・ボール、ラリー・ナンスJr.ら直近の新加入組が脇を固めていて、ケニー・アトキンソンHC(ヘッドコーチ)の下で着実に成長を遂げている。
現在29歳のミッチェルが見据えるゴールは、キャブズOBでスーパースターのレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)と同じ位置にまで辿り着くことだ。
キャブズの球団史における自身の現在地について、ミッチェルはこう語った。
「自分が認められるためには、まずカンファレンス・ファイナルに進まないといけない。(最終的に)ファイナルまで行く必要があるんだ。せめてセカンドラウンドを突破したい」
ミッチェル加入後、キャブズは3年連続でプレーオフに出場中。ただし、2024年はボストン・セルティックス、昨季はインディアナ・ペイサーズにそれぞれ1勝4敗で敗れ、カンファレンス・セミファイナルの壁を突破できずにいる。
今季のイーストは、昨季ファイナルまで勝ち進んだペイサーズの司令塔タイリース・ハリバートンがアキレス腱断裂のため全休。セルティックスもジェイソン・テイタムが同じくアキレス腱断裂の大ケガから回復途中で、復帰できてもシーズン終盤と言われており、キャブズにとって大きなチャンスとなる。
今オフにタイ・ジェロームがメンフィス・グリズリーズへ、アイザック・オコロがトレードでシカゴ・ブルズへ移籍したとはいえ、依然としてキャブズはリーグ有数の戦力を誇る。
それだけに、ミッチェル自身も「日々全力で戦っていく。みんなのためだけじゃなく、自分のためにもね」と意気込んでいる。
とはいえ、キャブズに計11シーズン在籍して数々の記録を樹立したレブロンと同じ地位まで上りつめるのは、相当高いハードルなのは間違いない。2015年から18年にかけては4年連続でファイナルまで勝ち進み、16年はゴールデンステイト・ウォリアーズ相手に1勝3敗から怒濤の3連勝で球団初優勝へと導いた。
昨季までの55シーズンのうち、キャブズがNBAファイナルに進出したのは5回。そのすべてでレブロンは中心選手を務めてきたのだから、とてつもなく困難な目標と言っていい。
それでもミッチェルは「僕がいつも言っているのは、(プレーオフ終盤の)5月と6月にプレーすれば、すべては自然とうまくいくんだ。これは僕だけの話じゃない。そこに辿り着くことができれば、誰だって人生に変化が起こるんだ」と話していた。
今季のキャブズは、22日(日本時間23日)のニューヨーク・ニックス戦でシーズンが開幕する。在籍4年目を迎えたエースガードが、チームをカンファレンス・ファイナル、さらにはその先まで導くことができるか注目したい。
文●秋山裕之(フリーライター)
【画像】ダンクシュート編集部が厳選!NBA史に燦然と輝くレジェンドスターたちを特集!!
関連記事
- 「難しい質問だね」ドンチッチが来年の球宴から導入の可能性がある“1on1トーナメント”の勝者を予想「いい選手がたくさんいるけど…」<DUNKSHOOT>
- デュラントが圧巻の新天地デビュー!“元相棒”加入の噂には「俺には全くわからない」<DUNKSHOOT>
- 「いつの日か本契約を手にすること」を目標に、NBA2年目を迎えた河村勇輝。「今はただ目の前のことに集中して、チームに貢献したい」<DUNKSHOOT>
- 元NBA選手がレブロンとジョーダンのキャリア晩年に言及「ジョーダンの時代は今よりずっとフィジカルだった」<DUNKSHOOT>
- 2019年ラプターズ優勝戦士が明かす“意外な勝因”「レブロンがウエストへ行ったこと」<DUNKSHOOT>