ロサンゼルス・レイカーズ所属のセンター、ジャクソン・ヘイズが、ルカ・ドンチッチと、スロベニア代表でチームメイトになるかもしれない。

　へイズは現地時間10月15日に行なわれたダラス・マーベリックスとのプレシーズンマッチに先発出場。試合後、この日は欠場したドンチッチについて聞かれ、次のように答えた。

「ルカとはものすごく仲がいいんだ。今スロベニアのパスポート取得に動いているところさ。（取れたら）来年の夏は一緒にプレーできるね」

　25歳のビッグマンは、ドンチッチの母国であるスロベニアの国籍取得に動いているという驚きの事実を明かした。

　身長213cmのヘイズは、2019年のNBAドラフトでアトランタ・ホークスから１巡目８位指名（９位は八村塁）を受け、トレード先のニューオリンズ・ペリカンズでデビューした。

　レイカーズには一昨シーズンから所属し、初年度はアンソニー・デイビスの控えとして出番は限られたが、今年２月にデイビスがマーベリックスにトレード後は、スターターに定着。

　そこからの32試合では平均8.0点、5.5リバウンドと数字を伸ばし、プレシーズンのマブズ戦でも12得点、10リバウンドとダブルダブルを記録している。

　スロベニアの放送局『RTV』によると、この発言を受けて、同国のバスケットボール連盟は以下のコメントを発表した。
  「すでにお伝えしている通り、スロベニアバスケットボール連盟では、センターポジションに新たな帰化選手を迎える可能性を検討しています。このプロセスにおいては、我々は長期的に代表チームに安定性をもたらすことができる選手の確保を目指しています。

　現段階では選手名や詳細については公表できませんが、すべてが正式に決まり、手続きが無事完了した際には、改めて公表いたします」

　ここ数年、スロベニア代表のセンターは帰化選手が務めるケースが続いている。

　21年の東京オリンピック、22年のユーロバスケット、そして翌23年のワールドカップの主要３大会では、アメリカ生まれのマイク・トビーが躍動した。しかし彼が31歳の若さで代表引退を発表すると、パリ五輪予選に向けて、協会はイスラエルのマッカビ・テルアビブで活躍し、24年にはユーロリーグのリバウンド王にも輝いたテキサス出身のジョシュ・ネボを迎え入れた。

　スロベニアはパリ五輪出場を逃したものの、ネボは予選３試合で平均16.3点、9.3リバウンドをマーク。今後の国際大会でもフロントコートの要として期待されていた。

　ところが、ネボはイタリアのオリンピア・ミラノに移籍した2024－25シーズンに相次ぐケガに見舞われ、この夏のユーロバスケットは欠場。チームは急遽、15年のユーロバスケット以来、主要国際大会から遠ざかっていた33歳のアレン・オミッチを招集することになった。