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王者サンダーが“NBA史上初”開幕2戦連続2OTを制して連勝発進!SGAがキャリアハイ55得点の活躍で昨ファイナル再戦を勝利に導く<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.10.24

昨ファイナルのリマッチは、SGAが55得点と躍動した王者サンダーに軍配が上がった。(C)Getty Images

 現地時間10月23日、NBAは2試合が行なわれ、昨季王者のオクラホマシティ・サンダーがインディアナ・ペイサーズとの"昨ファイナルリマッチ"に勝利。ダブルオーバータイム(再延長)の激闘を141-135で制し、開幕2連勝を飾った。

 ヒューストン・ロケッツと対戦した21日の開幕戦でも2度の延長の末に勝利したサンダーは、敵地に乗り込んだこの日も計58分間に及ぶ長期戦を強いられた。開幕から2試合連続でダブルオーバータイムにもつれたのは、NBA史上初だ。

 昨季のファイナル第7戦でアキレス腱を断裂したタイリース・ハリバートンが今季全休見込みのペイサーズに対して、サンダーも2番手スコアラーのジェイレン・ウィリアムズやケイソン・ウォーレス、アレックス・カルーソらを欠く苦しい陣容。

 そんなチームを牽引したのはやはり、エースのシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)だった。

 SGAは前半から21得点を奪うと、後半もスコアを重ね、2度の延長ではチームがあげた28点中15点を奪取。最終的にキャリアハイを1点更新する55得点を叩き出した。
 
 フィールドゴール15/31(うち3ポイント2/7)、8リバウンド、5アシストのスタッツもさることながら、圧巻だったのは26本獲得して23本を成功させたフリースロー。ロケッツとの初戦でも巧みなファウルドローからフリースローで決勝点をあげたように、開幕2試合で試投40本(成功33本)という驚愕の数字を残した。

 なお、SGAは開幕2試合で計90得点を稼ぎ出したが、これはNBA史上5番目の好スタート(1位から順に、1962年ウィルト・チェンバレンの106点、1961年チェンバレンの105点、2016年アンソニー・デイビスの95点、1986年マイケル・ジョーダンの91点)。昨季、得点王やMVPなど個人賞を総なめにした大黒柱が快調な船出を切った。

 一方のペイサーズも、ハリバートンのほかに控えガードのTJ・マッコネルもハムストリングのケガで1か月の出遅れとなるなか、今季に期待を抱かせる戦いを演じた。

 第4クォーター終盤にはパスカル・シアカムが、1度目の延長ではベネディクト・マサリンが同点のショットを決め、前者が32得点、15リバウンド、後者が36得点、11リバウンドをマークした。

 黒星スタートにはなったものの、試合を通じて同点19回、リードチェンジ18回と、王者と互角に組み合えたことは好材料と言えるだろう。

構成●ダンクシュート編集部

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