新シーズン開幕のカウントダウンが迫るNBA。昨プレーオフの激闘とオフの補強を経て、今季はどんな展開になるのか。ここでは東西のカンファレンス別に2025-26シーズンの展望をお届けする。まずはイースタン・カンファレンス編だ。
■イースタン・カンファレンス 2024-25シーズン順位
※カッコ内はプレーオフの結果、C=カンファレンス、PI=プレーイン・トーナメント
1位クリーブランド・キャバリアーズ/64勝18敗(C準決勝敗退)
2位ボストン・セルティックス/61勝21敗(C準決勝敗退)
3位ニューヨーク・ニックス/51勝31敗(C決勝敗退)
4位インディアナ・ペイサーズ/50勝32敗(ファイナル敗退)
5位ミルウォーキー・バックス/48勝34敗(1回戦敗退)
6位デトロイト・ピストンズ/44勝38敗(1回戦敗退)
7位オーランド・マジック/41勝41敗(1回戦敗退)
8位アトランタ・ホークス/40勝42敗(PI敗退)
9位シカゴ・ブルズ/39勝43敗(PI敗退)
10位マイアミ・ヒート/37勝45敗(1回戦敗退)
11位トロント・ラプターズ/30勝52敗
12位ブルックリン・ネッツ/26勝56敗
13位フィラデルフィア・セブンティシクサーズ/24勝58敗
14位シャーロット・ホーネッツ/19勝63敗
15位ワシントン・ウィザーズ/18勝64敗
2024年の覇者セルティックスのジェイソン・テイタム、昨季のカンファレンス王者ペイサーズのタイリース・ハリバートンが、ともにケガでシーズン全休(or長期離脱)が決定。地盤沈下の進むイーストの首位争いは、キャバリアーズとニックスがリードすると予想される。
リーグ最高の平均121.9点をあげた攻撃力で、プレーオフのトップシードを手にしたキャバリアーズは、ドノバン・ミッチェル、エバン・モーブリーを中心とした主力メンバーに大きな変動がなかった。控えで活躍したタイ・ジェロームが抜けたのは痛手でも、新加入のロンゾ・ボールが健康体であれば穴は埋められる。
一方、同じ面子で戦うのはケミストリーを維持する上ではプラスに働くが、裏を返せばそれほど上積みが期待できないということでもある。そもそも昨季の64勝は出来過ぎだった感も否めない。壁を破ってファイナルへ駒を進めるためには、ディフェンスの一層の強化が必要になるだろう。
ニックスも同様に、主力の顔ぶれに変わりなし。一番大きな変化は、トム・シボドーHC(ヘッドコーチ)が解任され、マイク・ブラウンが新指揮官に就任した点だ。守備の指導に定評のあるシボドーだったが、昨季のニックスの守備は平凡なレベルで、むしろ攻撃力の高さで勝っていたチームだった。攻撃型コーチであるブラウンの就任が吉と出るか、それとも凶と出るのか。
戦力的にはキャバリアーズを13勝も下回るほどではなかったはずで、27年ぶりとなるファイナル進出の可能性は低くないだろう。
■イースタン・カンファレンス 2024-25シーズン順位
※カッコ内はプレーオフの結果、C=カンファレンス、PI=プレーイン・トーナメント
1位クリーブランド・キャバリアーズ/64勝18敗(C準決勝敗退)
2位ボストン・セルティックス/61勝21敗(C準決勝敗退)
3位ニューヨーク・ニックス/51勝31敗(C決勝敗退)
4位インディアナ・ペイサーズ/50勝32敗(ファイナル敗退)
5位ミルウォーキー・バックス/48勝34敗(1回戦敗退)
6位デトロイト・ピストンズ/44勝38敗(1回戦敗退)
7位オーランド・マジック/41勝41敗(1回戦敗退)
8位アトランタ・ホークス/40勝42敗(PI敗退)
9位シカゴ・ブルズ/39勝43敗(PI敗退)
10位マイアミ・ヒート/37勝45敗(1回戦敗退)
11位トロント・ラプターズ/30勝52敗
12位ブルックリン・ネッツ/26勝56敗
13位フィラデルフィア・セブンティシクサーズ/24勝58敗
14位シャーロット・ホーネッツ/19勝63敗
15位ワシントン・ウィザーズ/18勝64敗
2024年の覇者セルティックスのジェイソン・テイタム、昨季のカンファレンス王者ペイサーズのタイリース・ハリバートンが、ともにケガでシーズン全休(or長期離脱)が決定。地盤沈下の進むイーストの首位争いは、キャバリアーズとニックスがリードすると予想される。
リーグ最高の平均121.9点をあげた攻撃力で、プレーオフのトップシードを手にしたキャバリアーズは、ドノバン・ミッチェル、エバン・モーブリーを中心とした主力メンバーに大きな変動がなかった。控えで活躍したタイ・ジェロームが抜けたのは痛手でも、新加入のロンゾ・ボールが健康体であれば穴は埋められる。
一方、同じ面子で戦うのはケミストリーを維持する上ではプラスに働くが、裏を返せばそれほど上積みが期待できないということでもある。そもそも昨季の64勝は出来過ぎだった感も否めない。壁を破ってファイナルへ駒を進めるためには、ディフェンスの一層の強化が必要になるだろう。
ニックスも同様に、主力の顔ぶれに変わりなし。一番大きな変化は、トム・シボドーHC(ヘッドコーチ)が解任され、マイク・ブラウンが新指揮官に就任した点だ。守備の指導に定評のあるシボドーだったが、昨季のニックスの守備は平凡なレベルで、むしろ攻撃力の高さで勝っていたチームだった。攻撃型コーチであるブラウンの就任が吉と出るか、それとも凶と出るのか。
戦力的にはキャバリアーズを13勝も下回るほどではなかったはずで、27年ぶりとなるファイナル進出の可能性は低くないだろう。
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