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NBA

ビッグO、マジック、キッド、ウエストブルックと続く万能PGの系譜。今後はドンチッチの時代に【ポジション別TDランキング | PG編】<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.11.06

トリプルダブルを量産した、新旧万能PGを振り返る。(C)Getty Images

トリプルダブルを量産した、新旧万能PGを振り返る。(C)Getty Images

 NBAの新シーズン開幕から2週間。長い戦いの幕開けと同時に、連日激闘が繰り広げられている。

『THE DIGEST』では、開幕の前から今季注目の記録を項目別に紹介してきた。これまで公開したポジション別得点ランキング、アシストランキング、3ポイントランキングに続き、今回はポジション別のトリプルダブル記録。まずはPG(ポイントガード)編をお届けしよう。

※ポジションは、選手のキャリアにおける主要ポジションで振り分け。記録はすべてレギュラーシーズン(現地11月5日時点)のもの

■PG通算トリプルダブル数TOP10
※カッコ内はリーグ全体の順位。*付きは現役(シモンズは現無所属)

1位(1):ラッセル・ウエストブルック*/204回 
2位(2):オスカー・ロバートソン/181回
3位(4):マジック・ジョンソン/138回
4位(6):ジェイソン・キッド/107回
5位(7): ルカ・ドンチッチ*/83回
6位(13):ファット・リーバー/43回
7位(14):ベン・シモンズ*/33回
7位(14):ボブ・クージー/33回
9位(17):ラジョン・ロンド/32回
10位(23):ウォルト・フレイジャー/23回
 
 トリプルダブル(TD)は基本的に、得点・リバウンド・アシストの3部門で1試合に2桁の数字を残すことで達成される(ごく稀にスティールやブロックで達成されるパターンも)。

 3部門の中で2桁に到達するのが最も難しいのはアシスト。そのため、全ポジションのなかでTDを達成しやすいのは、アシストが専売特許のPGと言える。リーグ全体のTDランキングを見ても、トップ10に5人、トップ20に9人のPGが名を連ねている。

 時代順に見ていくと、最も古いトリプルダブラーはリーグ初期の1950年~60年代前半に活躍したクージー。次いで登場したのが、“ビッグO”ことオスカー・ロバートソンだ。

 ロバートソンは196cmのサイズでPGを務めたビッグガードの先駆けで、6度のアシスト王に加えてリバウンドにも強さを発揮。1960年のデビューから最初の5シーズンを通じて、平均30.3点、10.4リバウンド、10.4アシストのスタッツを叩き出した。

 その間、TD数はシーズン別に26回→41回→20回→26回→22回とすべての年でリーグ最多を記録。2年目の1961-62シーズンには史上初の年間トリプルダブル(平均30.8点、12.5リバウンド、11.4アシスト)の偉業も成し遂げている。

 続いて60年代終盤にフレイジャーが台頭し、80年にマジックがロサンゼルス・レイカーズに入団したことで新たな革命が生まれた。

 そもそも70年代以前はTDの概念自体が存在せず、マジックの出現とともにNBAが公式記録として計測し始めたとされている。

 206cmの超大型司令塔は、リバウンドで軽々と2桁を奪い、速攻を主体とした“ショータイム・レイカーズ”の中心としてアシストを量産。シーズン別では3年目の18回を筆頭に、キャリア13年のうち10年でリーグ最多のTDをマークした。

 ちなみに、プレーオフでは通算30回のTDを記録しており、これは現在もNBA歴代1位に君臨している。
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