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歴史的好スタートのサンダーに慢心なし!「日々フォーカスして取り組み、改善しようとしている部分」とは<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.11.21

開幕8連勝後に再び7連勝。王者サンダーが昨季にも勝るペースで白星を量産している。(C)Getty Images

 現地時間11月19日(日本時間20日)、オクラホマシティ・サンダーは、ホームのペイコム・センターでサクラメント・キングスを113-99で下し、今季2度目の7連勝を飾った。

 この試合では、シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)がゲームハイの33得点に8リバウンド、2スティール、チェット・ホルムグレンが21得点、7リバウンド、3ブロック、4本の3ポイントを沈めたルージェンツ・ドートが14得点、エイジェイ・ミッチェルが13得点、6アシスト、2スティール、ケイソン・ウォーレスが12得点を記録。

 ディフェンディング・チャンピオンとして迎えた今季。サンダーは開幕から2戦連続でダブルオーバータイムの激闘を勝ち切り、8連勝と好スタートを切った。9戦目のポートランド・トレイルブレイザーズ戦こそ2点差で落とすも、そこから再び連勝街道を驀進。この7連勝の期間はいずれも2桁点差で勝利し、平均20.3点差をつけている。

 過去30シーズンに前年王者が開幕16試合で残した戦績で、今季のサンダーは2001-02シーズンのロサンゼルス・レイカーズ、1996-97シーズンのシカゴ・ブルズと並ぶ15勝1敗を記録。これを上回るのは開幕24連勝を達成した2015-16シーズンのゴールデンステイト・ウォリアーズだけだ。

 過去の3チームはいずれも最終的にファイナルまで進出しており、レイカーズとブルズがリーグ制覇している。
 
 今季のサンダーはここまでオフェンシブ・レーティング(118.1)でリーグ5位、ディフェンシブ・レーティング(102.7)とネット・レーティング(+15.3)はいずれもリーグ1位と、攻守両面でトップレベルに立っている。

 相手チームのフィールドゴール成功率(42.3%)、ターンオーバー平均誘発数(17.9本)でもリーグトップに立つサンダーだが、チーム全体の3ポイント成功率は34.3%で22位と、この部分は数少ない弱点のひとつと言っていい。

 そのため、相手チームはゾーンディフェンスを敷いてペイントエリアを固め、失点を防ぐ手段をとることもある。しかし、昨季プレーオフのカンファレンス・セミファイナルでデンバー・ナゲッツと対峙したことが、大きな経験値となっているようだ。

 キングス戦後の会見で、SGAは次のように語った。

「特にデンバーとのシリーズで、(相手が)ゾーンディフェンスを多用していた。僕らはシーズン終盤に相手がゾーンディフェンスを使ってくるのを目の当たりにしてきた。だから当然、その部分で成長せざるを得なかった。

 でもそのおかげで確実に前進し、良いチームになったんだ。これ(ゾーンへの対応)は僕らが日々フォーカスして取り組み、改善しようとしている部分なのは確かだね」
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「試合を重ねていくたびに、自信に満ち、恐れ知らずのチームになっている」