ロサンゼルス・レイカーズのオースティン・リーブスは、キャリア５年目の今季、ルカ・ドンチッチに次ぐチームの第２オプションとして存在感を示し、評価を大きく高めている。

　2021年にドラフト外でレイカーズに入団したリーブスは、当初は本契約ではなく、２ＷＡＹ契約からのスタートだった。それでも１年目から平均7.3点をあげると、２年目には平均13.0点と２桁得点をクリア。３年目の2023－24シーズンにレギュラーとなると、昨季は73試合に出場して自身初の平均20点（20.2点）をマークした。

　５年目の今季はここまで20試合に出場してリーグ８位の平均28.4点に加え、5.5リバウンド、6.7アシスト、フィールドゴール成功率50.9％、３ポイント成功率37.0％。40歳のレブロン・ジェームズが鼠径部の故障で開幕に出遅れたなか、レイカーズが17勝６敗でウエスト２位タイにつける原動力のひとつになっている。

　ただ、元NBA選手のポール・ピアース（元ボストン・セルティックスほか）は、『Showtime Basketball』のポッドキャスト番組『KG Certified』で、「オースティン・リーブスはスーパースターレベルでプレーしている。しかし、彼が評価されるのはプレーオフだろう」と主張した。

「彼が今のままの調子を維持できるかどうかだ。なぜなら、昨シーズンのプレーオフでは人々はみんな『彼じゃダメだ』と言っていたんだからね。でも彼の功績として、あのプレーオフが初めて彼にスポットライトが当たった舞台だった。デンバー（ナゲッツ）のように優勝候補のチーム相手に実力を証明する必要がある」
  　昨季のプレーオフではドンチッチ、レブロンに次ぐチーム３位の平均16.2点、5.4リバウンド、3.6アシストの成績を残したリーブス。ただ、シュートは試合によって波があり、ディフェンスで穴になることもあった。

　今年６月には４年総額8500万ドル（約133億円）での契約延長のオファーを断っており、シーズン終了後にはプレーヤーオプションを破棄して完全FA（フリーエージェント）になれる権利を持つ。総額２億ドル（約313億円）の大型契約を勝ち取る可能性があるなかで、「優勝するには、チームに２人か３人の偉大な優れた選手が必要になる」と話すピアースはこのように指摘する。

「プレーオフで彼が何をするか見なければならない。レイカーズが彼と再契約しなければ、どこかほかのチームが彼にその金額を与えることになるからだ」

　同じく殿堂入り選手のケビン・ガーネット（元セルティックスほか）は、「彼はレイカーズの第２オプションだ」と高く評価するが、はたして27歳のリーブスはどこまでこの勢いをキープし続けられるだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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