NBA

レイカーズから解雇されたカズンズ。しかし“保険”としてオフにチーム復帰の可能性も?

ダンクシュート編集部

2020.02.26

昨夏にレイカーズに加入したカズンズは、オフに左ヒザ前十字靱帯を断裂。今季はリハビリで1試合も出場していなかった。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・レイカーズは2月23日(日本時間24日)、マーキーフ・モリス獲得に伴い、デマーカス・カズンズの解雇を正式発表した。4度のオールスター出場を誇るセンターは、今季1試合も出場することなく所属先を失ってしまったが、シーズン終了後にレイカーズと再契約する可能性があるという。

 2010年のドラフト1巡目5位指名を受けたカズンズは、サクラメント・キングスでNBAキャリアをスタート。ルーキーイヤーからスタメンに定着し、4年目の2013-14シーズンには平均20点、10リバウンドを記録した。

 翌年から4年連続でオールスターに選出されるなど、リーグ屈指のセンターに上り詰めたが、ニューオリンズ・ペリカンズ移籍後の2018年1月に左足アキレス腱を断裂。ゴールデンステイト・ウォリアーズに所属した昨季は左大腿四頭筋を痛めて出場機会が限られ、昨夏にはレイカーズと1年350万ドル(約3億9000万円)で契約を結ぶも、夏のワークアウト中に左ヒザ前十字靱帯を断裂する悲劇に見舞われた。
 
 地道なリハビリをこなしていたカズンズはオールスターウィーク中、「プレーオフまでに健康になるための軌道に乗っている」と復帰に意欲を見せ、フランク・ヴォーゲル・ヘッドコーチは今季中にコートに戻ってくると繰り返し話していた。それだけに、解雇の決断は全米にも少なからず驚きを呼んだ。

 しかし『The Athletic』によれば、カズンズはロサンゼルスに残り、リハビリを続ける予定だという。リーグのルール上、レイカーズの施設でリハビリはできる一方、一度解雇されたことでチームのチャーター機での移動やベンチ入りは許されていない。ただ、そこには、シーズン終了後に再契約する可能性が絡んでいるようだ。

 今季のレイカーズはウォリアーズで優勝を経験したジャベール・マギーが先発センターとして平均7.0点、5.8リバウンドをあげ、ベテランのドワイト・ハワードも汚れ仕事を引き受けて平均7.8点、7.7リバウンドといぶし銀の働きを披露。仮にカズンズがロースターに残っていたとしても、ローテーションに居場所があったかは不透明だ。しかし、マギーがシーズン終了後に契約を破棄できる権利(プレーヤーオプション)を持ち、ハワードも完全FA。現在の顔ぶれが一新される可能性があり、カズンズを"保険"とするプランを忍ばせているようだ。

 故障歴があるとはいえ、カズンズはまだ29歳。元オールスターの去就は注目を集めそうだ。

構成●ダンクシュート編集部
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