ザイオン・ウィリアムソン(ニューオリンズ・ペリカンズ)、ジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)、そして八村塁(ワシントン・ウィザーズ)。今シーズンのルーキーには、将来有望な若手タレントが揃っている。そのなかでも最近売出し中なのが、シカゴ・ブルズのコビー・ホワイトだ。
2月25日(日本時間26日、日付は以下同)のオクラホマシティ・サンダー戦でキャリアハイとなる35得点を叩き出し、ブルズではあのマイケル・ジョーダン以来となる“新人で3戦連続30点超え”という記録を達成。その3試合はすべてベンチ出場であり、ルーキーが3試合連続で途中出場から30点以上をマークしたのは、リーグ全体で見ても先発・控えの記録をつけ始めた1970-71シーズン以降において、史上初の快挙だった。
この偉業に対して、意外な人物が喜んでいた。記録達成時の対戦相手、クリス・ポールである。2人の間には、ホワイトがかつてポールのAAUチームでプレーしていたという縁があったのだ。
「コビーの活躍が嬉しいよ。試合前に、『君は今夜、33得点は取らないだろうね』って話していたんだけど、35得点も取ったんだ」
そう話したポールは、ホワイトにとっても大事な存在である。2017年8月、父ドナルドが癌で亡くなる前後に、ポールから家族も含めて精神的なサポートを受けていたのだ。ホワイトは「彼は自分にとっても家族にとっても、すごく大切な人なんだ。彼のAAUチームでプレーしていたけど、兄のようであり、メンターでもあり、いつだって側にいてくれる」と明かしている。
無論、NBA入りしてからもそうした関係性は続いており、「プロ入りした時、早く良い選手になりたいと思っていた。だけど、そうは上手くいかないこともわかっていたんだ。すると彼は、『辛抱強く、愚直に続けろ。そうすれば自然に良くなる』と言ってくれた」とアドバイスを受けていたそうだ。
その言葉を信じたからこそ、今のブレイクがある。ここまでの見事なパフォーマンスは、ポールに対する最高の恩返しと言えるだろう。
構成●ダンクシュート編集部
2月25日(日本時間26日、日付は以下同)のオクラホマシティ・サンダー戦でキャリアハイとなる35得点を叩き出し、ブルズではあのマイケル・ジョーダン以来となる“新人で3戦連続30点超え”という記録を達成。その3試合はすべてベンチ出場であり、ルーキーが3試合連続で途中出場から30点以上をマークしたのは、リーグ全体で見ても先発・控えの記録をつけ始めた1970-71シーズン以降において、史上初の快挙だった。
この偉業に対して、意外な人物が喜んでいた。記録達成時の対戦相手、クリス・ポールである。2人の間には、ホワイトがかつてポールのAAUチームでプレーしていたという縁があったのだ。
「コビーの活躍が嬉しいよ。試合前に、『君は今夜、33得点は取らないだろうね』って話していたんだけど、35得点も取ったんだ」
そう話したポールは、ホワイトにとっても大事な存在である。2017年8月、父ドナルドが癌で亡くなる前後に、ポールから家族も含めて精神的なサポートを受けていたのだ。ホワイトは「彼は自分にとっても家族にとっても、すごく大切な人なんだ。彼のAAUチームでプレーしていたけど、兄のようであり、メンターでもあり、いつだって側にいてくれる」と明かしている。
無論、NBA入りしてからもそうした関係性は続いており、「プロ入りした時、早く良い選手になりたいと思っていた。だけど、そうは上手くいかないこともわかっていたんだ。すると彼は、『辛抱強く、愚直に続けろ。そうすれば自然に良くなる』と言ってくれた」とアドバイスを受けていたそうだ。
その言葉を信じたからこそ、今のブレイクがある。ここまでの見事なパフォーマンスは、ポールに対する最高の恩返しと言えるだろう。
構成●ダンクシュート編集部