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NBA

“チームを勝利に導ける男”イグダーラを手に入れたヒート。36歳のベテランが若いチームに与える影響とは?

北舘洋一郎

2020.02.27

経験豊富なイグダーラ加入により、ヒートはプレーオフで上位進出が狙えるだけのチーム力を手に入れた。(C)Getty Images

経験豊富なイグダーラ加入により、ヒートはプレーオフで上位進出が狙えるだけのチーム力を手に入れた。(C)Getty Images

 プレーオフに向けてマイアミ・ヒートを注目せざるを得ないだろう。彼らはトレード・デッドラインでアンドレ・イグダーラを獲得したからだ。ゴールデンステイト・ウォリアーズの黄金期を縁の下から支えたいぶし銀のベテランを加えたことで、ヒートはプレーオフで上位進出を狙えるだけのチーム力を手に入れた。

 球団社長のパット・ライリーは以前、このように言っていた。

「プレーオフは、シリーズ前から対戦相手をビビらせることが効果的であることを知っている者はそう多くないだろう。相手に想像させて不安感を植え付けるんだ」

 レブロン・ジェームズやヤニス・アデトクンボのようなスーパースターが試合を支配してくることは、ほぼ誰でも想定できるものだ。しかし、相手チームに嫌なことを仕掛けてくるディフェンダーがいるとか、短時間で試合の流れを一気に変えることができるゲームメーカーがいるとか、ベンチから登場する選手の爆発力が大きければ大きいほど不気味に感じるのだそうだ。

 開幕前にエリック・スポールストラ・ヘッドコーチ(HC)は「(2014年に)レブロンが去ってから若手中心のチーム作りをしてきたが、そろそろ結果を出さねばならない時が来た」と今季にかける思いを語っていた。チームは昨季限りでレジェンドのドゥエイン・ウェイドが引退したが、代わりにジミー・バトラーを獲得している。
 
 しかしスポールストラHCは「バトラーのチームをどう作るかはシーズンを通して取り組まなければならない」とも言っていた。

 ライリーによれば、バトラーを中心にオールスター初出場のバム・アデバヨ、ルーキーのケンドリック・ナンとタイラー・ヒロと主軸となる選手は見えてきたという。そこにどうやって枝葉となって機能してくれる選手を配置していくのかをシーズン前半に思案していたようだ。

 開幕スタートに成功したヒートは、さらに上を目指すべくオクラホマシティ・サンダーのクリス・ポール、もしくはニューオリンズ・ペリカンズのドリュー・ホリデーを補強する噂が流れた。

 ただ、スポールストラHCは実力のあるポイントガードを途中加入させることは、チームのシステムに影響を及ぼすと判断し、結局獲得には動かなかった。

 もともと、バトラーを中心とした戦術を構築してきたヒートにとって、彼の役目を軽減させ、より勝利につながるプレーに集中させることができる選手こそがチームにとってプラスになると指揮官は考えたようだ。

「イグダーラはバトラーの交代要員、バトラーと一緒にコートに立てば、バトラーをシューティングガードでも使える。バトラーと同じぐらいの質でプレーすることを若手に求めるのは難しい。その点、イグダーラはそれができる選手だ」とスポールストラは言う。
 

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