専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

「どの会場よりも凄かった」ゴンザガ大凱旋を振り返った八村塁。ウォリアーズ戦後半で見せた好プレーの源は“犬小屋”?

秋山裕之

2020.03.03

八村は2月29日に母校ゴンザガ大のホームにサプライズで登場。ファンの大歓声を浴び、昨季までチームメイトだったティリー(左)らとの交流を楽しんだ。(C)REUTER/AFLO

八村は2月29日に母校ゴンザガ大のホームにサプライズで登場。ファンの大歓声を浴び、昨季までチームメイトだったティリー(左)らとの交流を楽しんだ。(C)REUTER/AFLO

 八村塁の所属するワシントン・ウィザーズは3月1日(日本時間2日、日付は以下同)、敵地でゴールデンステイト・ウォリアーズに勝利。八村は第3クォーターに10得点をあげるなど、トータル15得点、8リバウンドを叩き出し、白星に貢献した。

 そんな中、八村は2月29日に母校ゴンザガ大のホーム、マッカーシー・アスレティック・センターに凱旋。アウェー4連戦の合間に4年の選手たちにとって最後のホームゲームとなる“シニアナイト”にサプライズで登場し、会場を沸かせた。

「素晴らしかったです。前から計画していて、『行きたい』ということで、スケジュールも合ったので、本当に嬉しかったです。そういうふうにしてくれたコーチやチームメイト、助けてくれた人たちに感謝してます。改めていい大学に行ったなぁ、と思いました」

 時折、白い歯を見せながら嬉しそうに語った八村。ゴンザガ大3年終了時にNBAドラフトへアーリーエントリーしたウィザーズの新人が、もし今季も同大でプレーしていたら、この日は全米から注目を集める中で“シニアナイト”を迎えていたことだろう。
 
 チーム名のブルドッグズに合わせて“The Kennel”(犬小屋)と称される会場はもちろん6000人の満員御礼。3年間プレーした八村でさえも「やばかったです。今までにないぐらい、どこの会場よりも本当にすごかったので、あまり緊張とか震えたりはしないんですけど、してしまいました」と振り返るほど、異様な盛り上がりを見せていた。

 昨季までともに戦ったキリアン・ティリーと再会し、「彼とああいうふうに時間を過ごせたので良かったと思います」と明かした八村は、いきなりスピーチを振られるも「彼はああいう人なので。そういうふうにやるって分かってたので」と冷静に受け止め、元チームメイトたちやコーチ陣、そしてファンとの交流を楽しんでいた。

「皆で一緒に楽しくできたので、良かったんじゃないかなと思います」と八村が話したように、母校への凱旋でリフレッシュできたに違いない。もしかすると、ウォリアーズ戦の後半に見せたアグレッシブなパフォーマンスは、“The Kennel”からもらったエナジーが乗り移っていたのかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)

【八村塁PHOTO】攻守に躍動!1年目からNBAで活躍するルーキーの厳選ショット!
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号