３月３日（日本時間４日）、ＮＢＡが２月の月間最優秀新人を発表し、イースタン・カンファレンスからシカゴ・ブルズのコビー・ホワイト、ウエスタン・カンファレンスからニューオリンズ・ペリカンズのザイオン・ウィリアムソンが選出。今季は開幕から３か月連続でマイアミ・ヒートのケンドリック・ナン、メンフィス・グリズリーズのジャ・モラントが同賞を独占していたが、両カンファレンスともに初の受賞者が名を連ねた。

　2019年ドラフト全体１位指名のザイオンは、ヒザの故障により開幕から３か月の欠場を強いられたものの、１月22日に待望のデビュー。同月は５試合で平均19.2点を記録したが、２月に入るとさらに数字が上昇。９試合に出場し、ルーキートップの平均25.7点（フィールドゴール成功率56.3％、３ポイント成功率16.7％、フリースロー成功率66.7％）、6.2リバウンド、2.6アシストを叩き出し、新人王候補のモラントの牙城を崩してみせた。

　デビュー前はインサイドプレーヤーとしては小柄（198cm）な面を疑問視されていたザイオンだが、規格外のパワーと運動能力により周囲の不安を一蹴。２月11日～23日には、新人ではマイケル・ジョーダン以来となる４試合連続でＦＧ成功率57％超え＆25点以上をマークしたほか、１月31日からは11試合連続で20点以上をマークし、10代の選手としては史上初の偉業を成し遂げるなど、期待に違わぬ活躍を見せている。
  　同じく初受賞となったホワイトは、期間中の９試合でイースト１位の平均20.2点（フィールドゴール成功率43.3％、３ポイント成功率41.1％、フリースロー成功率93.5％）、4.0リバウンド、4.1アシストをマーク。ブルズの選手としては2014－15シーズン（12月＆３月）のニコラ・ミロティッチ以来、初の選出となった。

　昨年のドラフト７位でブルズに入団したホワイトは、今季は全試合でベンチ出場ながら、２月22日～25日には３試合連続で30点超え＆合計101得点の大暴れ。ベンチから３戦連続で30点以上を記録したのはリーグ史上４人目、新人としては初の快挙を達成した。

　なおワシントン・ウィザーズの八村塁は、故障明けとなった２月は10試合に出場し、平均13.9点（フィールドゴール成功率51.4％、３ポイント成功率47.1％、フリースロー成功率76.7％）、6.4リバウンド、1.5アシストをマーク。惜しくも受賞を逃したものの、９試合で２桁得点をあげたほか、課題の３ポイントも高確率で沈めるなど、ブランクを感じさせない活躍を披露した。

構成●ダンクシュート編集部

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