ヒューストン・ロケッツは今オフ、ライバルチームのロサンゼルス・レイカーズからマーカス・スマートを獲得した。
英語でSmart(スマート)は、「賢い」「賢明な」、といった意味を持つ。よってあるメディアはこの移籍について、『ロケッツにとって非常に“スマート”な補強』だと報じている。
実際スマートは、昨季のレイカーズでは守備やゲームメーク、リーダーシップなど、コート内外で経験豊富なベテランの1人としてチームに好影響を与えた。
とりわけロケッツと激突したプレーオフ1回戦では平均14.7点、3.7リバウンド、5.5アシスト、2.67スティール、1.67ブロックと攻守でオールラウンドな活躍を見せ、シリーズ突破に貢献している。
本人も自分の活躍には手応えがあったようで、先日行なわれた新シーズンのメディアデーでは、地元紙『ヒューストン・クロニクル』にレイカーズとの契約(プレーヤーオプション)を更新しなかった理由を率直に語っている。
「あれだけ素晴らしいプレーをしたのに、彼ら(レイカーズ)から提示されたオファーは、自分の実力にまったく見合っていなかった。特に、自分よりもはるかにパフォーマンスが低かった選手たちが結んだ契約を見るとね...」
選手にとって、提示される年棒の額は、評価の大きさに等しい。自分より活躍度が低いと感じた選手の契約金を見て、納得いかない思いが湧くのは想像がつく。なお、ロケッツとの新契約は2年1240万ドルで、レイカーズ加入時と同様に2年目はプレーヤーオプションだ。
スマートにはロケッツを選択するにあたり、後押しとなる2つの大きな理由があった。
ひとつはテキサス州の出身であること。スマートが生まれたテキサス州デントンはダラス北部でヒューストンとは離れているとはいえ、同地は高校卒業まで暮らした土地。
それから、イーメイ・ユドカHC(ヘッドコーチ)の存在だ。ロケッツを率いて4年目を迎える指揮官は、スマートが出場した2019年のワールドカップで、アシスタントコーチとしてチームUSAに帯同していた。その後21年の夏にボストン・セルティックスの指揮官に就任して2人は再会。そこから2シーズンにわたって共闘している。
「一番重要だったのは、どこなら自分が最もフィットできるかということだった。その上でいくつか決め手になった要素があった。まずは自分がテキサス出身だということ、それからユドカや何人かのスタッフとの関係だ。彼がどんなメンタリティーをチームにもたらすのかはわかっている。彼が何を求めるのかも知っているし、俺たちはずっと良い関係を築いてきた」
ロケッツには、ケビン・デュラント、スティーブン・アダムスのようなベテランから、アルペレン・シェングン、アメン・トンプソンといった成長株まで、タレントが揃っている。
「自分はすでに様々な戦いを潜り抜けてきたチームに加わることになる。だから、まず彼らの信頼を勝ち取らなければならない。俺の役割は、チームに溶け込み、みんなができる限り最高の状態でプレーできるようにすること。そして、このチームが勝つために全力を尽くすことだ」
32歳、キャリア13年目のベテランにして謙虚、そして最優秀守備選手賞の受賞歴(2022年)もあるスマートの加入は、間違いなくロケッツにとってプラスとなることだろう。
昨季はレギュラーシーズンを5位で終えたあと、皮肉にもスマートの活躍もあって、プレーオフ1回戦でレイカーズに締め出された。そのキーマンを味方につけた今季は、さらに上を目指したいところだ。
ダラス・マーベリックス、サンアントニオ・スパーズと、テキサスダービー2連戦で始まるロケッツの新シーズン開幕まで、1か月を切っている。
文●小川由紀子
ケガ人復帰とベテラン加入で戦力充実のロケッツ。指揮官が見せる自信「大きなインパクトを残したい」<DUNKSHOOT>
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英語でSmart(スマート)は、「賢い」「賢明な」、といった意味を持つ。よってあるメディアはこの移籍について、『ロケッツにとって非常に“スマート”な補強』だと報じている。
実際スマートは、昨季のレイカーズでは守備やゲームメーク、リーダーシップなど、コート内外で経験豊富なベテランの1人としてチームに好影響を与えた。
とりわけロケッツと激突したプレーオフ1回戦では平均14.7点、3.7リバウンド、5.5アシスト、2.67スティール、1.67ブロックと攻守でオールラウンドな活躍を見せ、シリーズ突破に貢献している。
本人も自分の活躍には手応えがあったようで、先日行なわれた新シーズンのメディアデーでは、地元紙『ヒューストン・クロニクル』にレイカーズとの契約(プレーヤーオプション)を更新しなかった理由を率直に語っている。
「あれだけ素晴らしいプレーをしたのに、彼ら(レイカーズ)から提示されたオファーは、自分の実力にまったく見合っていなかった。特に、自分よりもはるかにパフォーマンスが低かった選手たちが結んだ契約を見るとね...」
選手にとって、提示される年棒の額は、評価の大きさに等しい。自分より活躍度が低いと感じた選手の契約金を見て、納得いかない思いが湧くのは想像がつく。なお、ロケッツとの新契約は2年1240万ドルで、レイカーズ加入時と同様に2年目はプレーヤーオプションだ。
スマートにはロケッツを選択するにあたり、後押しとなる2つの大きな理由があった。
ひとつはテキサス州の出身であること。スマートが生まれたテキサス州デントンはダラス北部でヒューストンとは離れているとはいえ、同地は高校卒業まで暮らした土地。
それから、イーメイ・ユドカHC(ヘッドコーチ)の存在だ。ロケッツを率いて4年目を迎える指揮官は、スマートが出場した2019年のワールドカップで、アシスタントコーチとしてチームUSAに帯同していた。その後21年の夏にボストン・セルティックスの指揮官に就任して2人は再会。そこから2シーズンにわたって共闘している。
「一番重要だったのは、どこなら自分が最もフィットできるかということだった。その上でいくつか決め手になった要素があった。まずは自分がテキサス出身だということ、それからユドカや何人かのスタッフとの関係だ。彼がどんなメンタリティーをチームにもたらすのかはわかっている。彼が何を求めるのかも知っているし、俺たちはずっと良い関係を築いてきた」
ロケッツには、ケビン・デュラント、スティーブン・アダムスのようなベテランから、アルペレン・シェングン、アメン・トンプソンといった成長株まで、タレントが揃っている。
「自分はすでに様々な戦いを潜り抜けてきたチームに加わることになる。だから、まず彼らの信頼を勝ち取らなければならない。俺の役割は、チームに溶け込み、みんなができる限り最高の状態でプレーできるようにすること。そして、このチームが勝つために全力を尽くすことだ」
32歳、キャリア13年目のベテランにして謙虚、そして最優秀守備選手賞の受賞歴(2022年)もあるスマートの加入は、間違いなくロケッツにとってプラスとなることだろう。
昨季はレギュラーシーズンを5位で終えたあと、皮肉にもスマートの活躍もあって、プレーオフ1回戦でレイカーズに締め出された。そのキーマンを味方につけた今季は、さらに上を目指したいところだ。
ダラス・マーベリックス、サンアントニオ・スパーズと、テキサスダービー2連戦で始まるロケッツの新シーズン開幕まで、1か月を切っている。
文●小川由紀子
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