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バスケW杯

八村塁擁する”日本版ドリームチーム”は世界に通用するのか?史上最強アカツキファイブ、W杯への挑戦

出野哲也

2019.08.30

渡邊、八村と2人の現役NBA選手を擁する今回の日本代表は、史上最強との呼び声も高い。写真:茂木あきら(ダンクシュート編集部)

渡邊、八村と2人の現役NBA選手を擁する今回の日本代表は、史上最強との呼び声も高い。写真:茂木あきら(ダンクシュート編集部)

 8月31日から中国で開催される、第18回FIBAワールドカップ。3大会ぶりの出場となる日本はグループEに配され、トルコ、チェコ、そしてアメリカとの対戦が組まれている。今年2月に発表されたFIBAランキングでは、それぞれ17位、24位、そして1位。今回出場する32か国の中で、下から4番目の48位である日本にとっては、本来ならば歯が立ちそうもない国々だ。

 だが今回の代表チームは、竹内公輔が「間違いなく今までで一番タレントが揃った」と語っている通りのメンバー。〝日本版ドリームチーム〞との声も出ているほどで、ランキングが示す以上の実力は確実に備えていると断言できる。
 その理由は、もちろん3人のNBA選手の存在だ。まずは元クリッパーズ、現在は川崎ブレイブサンダースに所属しており、昨年日本に帰化したBリーグ初代MVPのニック・ファジーカス。2人目は昨季グリズリーズと2WAY契約を結び、田臥勇太以来史上2人目の日本人NBA選手として15試合に出場した渡邊雄太。そして最後は強豪ゴンザガ大のエースを務め、日本人選手史上初となるNBAドラフト1巡目(9位)でウィザーズに指名された八村塁である。

 ファジーカスがNBAでプレーしたのは10 年以上前だが、渡邊と八村は現時点でグリズリーズ、ウィザーズのロースターに名を連ねているれっきとした現役選手。その意味では、NBAでプレーしているのはトーマス・サトランスキー(ブルズ)のみというチェコと比べても見劣りしていない。以前の日本であれば、相手がNBA選手というだけで名前負けしていたかもしれないが、今回のチームに関してはそうした心配は一切要らない。
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