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新型コロナがクレイ・トンプソンのリハビリにも影響?指揮官は「9月か10月には最高の状態になる」と期待

秋山裕之

2020.03.24

順調にリハビリを続けていたトンプソンだが、新型コロナウイルスの影響で練習施設が封鎖というまさかの事態に。(C)Getty Images

 ゴールデンステイト・ウォリアーズ不動の先発シューティングガード、クレイ・トンプソンが左ヒザ前十字靭帯断裂という重傷を負ったのは、昨年6月13日(日本時間14日)のこと。

 ステフィン・カリー、ドレイモンド・グリーンらとともに5年連続でNBAファイナルへと勝ち上がり、攻守兼備の万能シューターとして多大な貢献をしていたものの、トロント・ラプターズとのファイナル第6戦の第3クォーター途中で左ヒザを痛め、一足早くコートを後にした。

 昨夏トンプソンは制限なしフリーエージェント(FA)になったのだが、ウォリアーズはトンプソンの貢献度を高く評価しており、FA交渉解禁初日に5年1億9000万ドルのマックス額で再契約。ウォリアーズの筆頭オーナーを務めるジョー・レイコブは『The Warriors Insider Podcast』のなかで、「まったく懸念はなかった。我々はクレイにはずっとここにいてほしいと思っていた。世界中で見ても、彼は私にとって大好きな選手の1人だからね」とコメントしている。
 
 さらには地元メディア『NBC SPORTS BAY AREA』でレイコブは、「個人的な見方ではあるが、私は彼こそがベストなシューティングガードだと思う。今、ポジションレスなバスケットボールが展開されていることはわかっているけど、私はあえてポジション別に見ている。私にとって、地球上で最高のシューティングガードは彼だと思う。彼は(オフェンスとディフェンスの両面において優れた)2ウェイプレーヤーなんだ」と最大級の賛辞を贈っていた。

 カリーが左手の負傷により長期離脱、トンプソンもコートに立てなかったこともあり、今季のウォリアーズはここまでリーグワーストの15勝50敗(勝率23.1%)と低迷。2013年から7年連続で出場していたプレーオフへの道も絶たれてしまったが、チームはトンプソンの完全復活が見込める来季に巻き返すべく、着々と準備を進めていた。

 しかしながら、新型コロナウイルスの感染防止のため、NBAは3月12日からレギュラーシーズンを中断、さらにサンフランシスコの一部事業は4月7日まで停止。これにはウォリアーズのホームアリーナ、チェイス・センターにおける全業務も含まれており、チームは15日を最後に練習施設も閉鎖している。
 
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シーズン中断、練習施設閉鎖による影響は?