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NBA

ジミー・バトラーが背番号を変え続ける理由とは?親友や学生時代の同僚、そして意外なベテラン選手の存在も関係していた

秋山裕之

2020.04.13

背番号を一貫する選手が多いなか、バトラーは移籍のたびに細かく番号を変えてきた。(C)Getty Images

背番号を一貫する選手が多いなか、バトラーは移籍のたびに細かく番号を変えてきた。(C)Getty Images

 ここまで41勝24敗と好調のマイアミ・ヒートを牽引するのが、キャリア9年目を迎えたリーグ屈指のオールラウンダー、ジミー・バトラーだ。2年ぶり5度目のオールスター選出を果たした今季は、54試合に出場して平均20.2点、6.6リバウンド、6.1アシスト、1.70スティールをマーク。リバウンドとアシストではキャリアハイの数字を残している。

 2011年ドラフトでシカゴ・ブルズから1巡目30位指名を受けたバトラーは、201cm・104kgの屈強な肉体とメンタルタフネス、フットワークを駆使した好ディフェンスを武器にチームの主力へと成長。2014-15シーズンには平均20.0点、5.8リバウンド、3.3アシスト、1.75スティールの好成績を記録し、MIP(最も成長した選手)に輝いた。

 そんなバトラーは、移籍のたびに背番号を微妙に変更している。ブルズ時代は21番、ミネソタ・ティンバーウルブズとフィラデルフィア・セブンティシクサーズでは23番、そしてここヒートでは22番。ブルズで着けていた21番は、その後在籍するウルブズ、シクサーズ、ヒートで永久欠番になっていないため、希望すれば着用ができたはず。NBA入りから同じ背番号で貫き通す選手が多いなかで、変更したのは彼なりの“理由”があったという。
 
 4月11日(日本時間12日、日付は以下同)に『The Athletic』へ掲載された記事内で、バトラーはこう話している。

「俺はマーケット大で33番、高校では1番を着用していた。1番は俺のベストフレンドであり、俺にとって兄弟だと感じていたトレイシー・マッグレディ(元オーランド・マジックほか)の影響さ。33番に変えたのは、彼の家族によるもの。彼の母親がラリー・バード(元ボストン・セルティックス)の大ファンで、俺が当時好きだったジョーダン・レスリー(バトラーと同じ高校出身の後輩/元フットボール選手)もその理由だった」

 その後NBA入りしたバトラーは、21番を選択。「シカゴで21番を選んだのは、ドラフトされた時に21歳だったから。あと、ジュニアカレッジでジョー・フォルスという男と一緒にプレーしていて、そいつが21番を着けていた。彼がいなければ、俺はリーグにいなかったかもしれないんだ」と語っている。
 
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