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「今のチームが大好き」と“ウィザーズ愛”を語ったウォール。一方で補強の必要性にも言及

秋山裕之

2020.05.03

「今のチームが大好き」と語ったウォール。その一方で「優勝を狙うにはベテランが必要」と補強の重要性も説いた。(C)Getty Images

 マット・バーンズ(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)とスティーブン・ジャクソン(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか)がMCを務める人気コンテンツ『ALL THE SMOKE』。その最新エピソードが、4月30日(日本時間5月1日、日付は以下同)にYouTubeで公開された。

 4月13日に収録されたこのエピソードに、ワシントン・ウィザーズの司令塔ジョン・ウォールがゲスト出演。2018年12月末に左かかとにある踵骨棘(しょうこっきょく)の修復手術を受け、その1か月半後に今度は左足アキレス腱を部分断裂したウォールは現在もリハビリ中で、約1年半近く実戦から遠ざかっている。

 新型コロナウイルスの影響でシーズン中断が続いているが、もし今後再開されたとしても、ウォールが今季コートに立つことはないとウィザーズのトミー・シェパードGM(ゼネラルマネージャー)は明言しており、ウォール自身も来季に万全なコンディションで復帰することにフォーカスしている状況だ。
 
 今季のウィザーズはブラッドリー・ビールを中心に戦い、ウォールは非公式アシスタントコーチとしてベンチでチームメイトたちの奮戦を見守ってきた。ここまでの戦いぶりについて、ウォールはポジティブな見解を示している。

「俺は今のチームが大好きなんだ。素晴らしい選手が何人かいて、若手もたくさんいるからね。彼らはほかのチームでは決して手に入れられないかもしれないチャンスを得てプレーしているんだ」

 ウォールとビール、イアン・マヒンミ、イシュ・スミス、途中加入のシャバズ・ネイピアーを除くと、ウィザーズのロースターにいる選手たちはいずれもキャリア3年以下。フロント陣は2枚看板に次ぐ軸となる選手を育てるべく、我慢のシーズンを送ってきたと言っていいだろう。

 若手の育成に力を入れた一方で、ウィザーズが再びプレーオフへと駒を進め、リーグ制覇を目指すにはチームに何が必要かという点について、ウォールはこのように話していた。

「もし俺たちが(優勝争いできる)チームの一角に入りたいのであれば、自分の役割を理解してプレーできるベテラン選手を加えなきゃいけないと感じている。過去数年というもの、ウィザーズにはそういったプレーヤーがいなかったからね」
 
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優勝争いを演じるにはベテランの獲得、そして守備の向上が必須