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プレーだけでなく金銭管理も一流!年俸をすべて貯蓄する“倹約家スター”ジェイソン・テイタム

秋山裕之

2020.05.08

ジョーダンブランドの仲間入りを果たしたテイタム。この契約で得た収入はおそらく自由に使うのだろう。(C)Getty Images

 キャリア3年目の今季、オールスターに初出場するなどブレイクを果たしたボストン・セルティックスのジェイソン・テイタム。そんなライジングスターは昨年6月、ナイキのジョーダンブランドと契約を結んだ。

 現役選手のなかでは、テイタムのほかにラッセル・ウエストブルック(ヒューストン・ロケッツ)、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)、ザイオン・ウィリアムソン(ニューオリンズ・ペリカンズ)、八村塁(ワシントン・ウィザーズ)など、一握りの限られたプレーヤーのみが"ジョーダンブランド・ファミリー"に加わることを許されている。

 5月7日(日本時間8日、日付は以下同)、同ブランドの公式Twitterに公開された『The Encore』シリーズに登場したテイタムは、「まるで夢が叶ったみたいだ。最高なのは、俺がジョーダンブランド・ファミリーになると大勢の人たちに言えるということ」と満足気に語っていた。
 
 テイタムが生まれたのは1998年3月3日。マイケル・ジョーダン率いるシカゴ・ブルズの"ラストダンス"のシーズン途中であり、2度目の3連覇を達成した当時、テイタムは生後3か月だった。そんなテイタムは昨夏、ジョーダンについてこう話している。

「彼はそう、豪傑のような人物なんだ。(ブルズで)プレーを終えてから20年以上も経っているけど、いまだにシューズは売れている。俺みたいに、彼のプレーを生で観ていない選手たちからすれば、ハイライトやドキュメンタリーでしか知れないけど、彼は今でも史上最高の選手として認知されているんだ」

 ルーキーシーズンから堂々たるプレーを披露し、今季はキャリア最高のシーズンを送っている22歳のフォワードがほかの選手たちと一線を画しているのはプレーだけではない。金銭面においてもしっかりとした考え方を持っている。

 昨年11月のこと。YouTubeに公開された『KNEADING DOUGH』にて、テイタムは「俺はこれまで、セルティックスから受け取ったお金をすべて貯蓄している」と語っていた。つまり、テイタムはジョーダンブランドやゲータレード、Imo’s Pizza、Honey Dew Donutsといったスポンサーとの契約で受け取った収入のみで生活しているというのだ。
 
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「明日の保証なんてない」との思いから、倹約を心掛けるテイタム