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NBA

なぜショーン・ケンプはケンタッキー大でプレーしなかったのか?当時の関係者が語る“事件”の真相

ダンクシュート編集部

2020.05.09

即戦力として期待されケンタッキー大に進学したケンプだが、ある”事件”がきっかけで大学を追われることに。(C)Getty Images

即戦力として期待されケンタッキー大に進学したケンプだが、ある”事件”がきっかけで大学を追われることに。(C)Getty Images

“レインマン”の異名を取り、異次元のパワーとスピード、40インチ(約101.6cm)を超えるジャンプ力で豪快なジャングルダンクを連発したショーン・ケンプは、アスレティック系パワーフォワードの先駆け的な存在だった。

 しかし、スター街道を歩んだシアトル・スーパーソニックス時代(1989~97年)から一転、クリーブランド・キャバリアーズ移籍後は転落人生の一途を辿り、33歳だった2002-03シーズンを最後にNBAの舞台から姿を消した。

 ドラッグやアルコールに溺れて凋落したケンプだが、彼の挫折はプロ入り前にもあった。地元インディアナ州のコンコード高校では1年時からスターターとして活躍し、NBAのスカウトまでもが視察に訪れるほどの有望株だった。リクルート合戦が繰り広げられるなか、ケンタッキー大への進学を選択したが、SAT(大学進学適性試験)の点数不足により、NCAAの規定で1年間プレー不可に。結局1試合も出場せず大学を後にした。

 入学早々、コーチの息子でチームメイトであるショーン・サットンのロッカーから金のネックレス2本が盗まれるという事件が発生。警察による捜査の結果、ケンプがそのネックレスを700ドル(現在のレートで約7万5000円)で質屋に売ろうとしていたことが判明した。ケンプは犯行を否認し、被害に遭ったサットンはケンプを告発しなかったが、この一件によりケンタッキー大を追われ、テキサスの短大トリニティバレー・コミュニティカレッジに編入。しかしここでも1試合もプレーすることなく、89年のNBAドラフトにエントリーしたのだった。
 
 引退から10年が経過した2013年、ケンプは自身のシグネチャー「KAMIKAZE」(カミカゼ)の限定版が発売された際、ケンタッキー大入りは「俺が今まで成し遂げたなかで最も素晴らしいことのひとつ」だとし、「俺はまだケンタッキー大のことが好きだよ」と語っていた。

 はたしてそれは本心か。窃盗疑惑がなく、大学を辞める必要がなかったらどうなっていたのか。「当時何が起こったか、ケンプが今どう考えているのか」を訊くべく、『The Athletic』は何か月にもわたってケンプにアプローチし、代理人はインタビューの場を設けようとしたが、本人は直前にキャンセルしたという。代わりにその他の当事者たちが当時を回想している。
 

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