NBA

デューク大を率いて40年。5度の全米チャンピオンに輝いた名将コーチKが選ぶベストプレーヤーとは?

秋山裕之

2020.05.11

デューク大を5度の全米チャンピオンに導いた名将コーチKが、自身の教え子の中から選んだベストプレーヤーとは?(C)Getty Images

 NCAA(全米大学体育協会)きっての名門、デューク大バスケットボール部は、1905-06シーズンから今季まで計115シーズンを戦い、通算2201勝893敗(勝率71.1%)というとてつもない戦績を残している。

 特に1980-81シーズンから"コーチK"ことマイク・シャシェフスキーがヘッドコーチ(HC)に就任後は、NCAAトーナメントでファイナル4に進出すること12回、そのうち5回の全米チャンピオンに輝いた。

 コーチKの下でプレーし、NBA入りした選手も数知れない。現役選手ではカイリー・アービング(ブルックリン・ネッツ)やジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)、ブランドン・イングラム(ニューオリンズ・ペリカンズ)といったオールスター選手や、昨年のドラフトで全体1位指名されたザイオン・ウィリアムソン(ペリカンズ)などがいる。
 
 今季で同大を率いて40シーズン目となったコーチKだが、これまで指導してきた錚々たる選手たちの中でベストなプレーヤーは誰だったのか。5月9日(日本時間10日)に『Sports Illustrated』へ掲載された記事内で、コーチKは1990年代に2度のNCAAチャンピオンに輝いたグラント・ヒル(元デトロイト・ピストンズほか)とクリスチャン・レイトナー(元ミネソタ・ティンバーウルブズほか)を挙げた。

「グラントは我々がコーチしてきた中で、最も才能に恵まれた選手だった。(人間性も素晴らしく)彼ならこの国で大統領になれるんじゃないかな。そうなったら最高だろうね」

 元NFL選手のカルビンを父に持つヒルは、90-91シーズンから同大で4年間プレー。最初の2シーズンでNCAA2連覇を経験し、4年時には敗れたとはいえ再びNCAAファイナルのコートに立った。

 デューク大で通算129試合に出場し、平均30.4分、14.9点、6.0リバウンド、3.6アシスト、1.69スティール、1.03ブロックを記録したヒルは、NBAでも18シーズンをプレーし、同大出身選手として最多となる通算1万7137得点をあげている。
 
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