バスケW杯

W杯初勝利を逃したラマスHC、初戦からの修正に手応えも「89点も取られて勝つのは難しい」

ダンクシュート編集部

2019.09.03

トルコ戦の反省を生かし序盤は互角の戦いを演じたが、再び世界の壁を痛感する結果に。⒞Getty Images

FIBAワールドカップ・1次ラウンド/9月3日(火)
日本 76-89 チェコ

 1次ラウンド第2戦でチェコに敗れ、W杯2連敗となった日本代表。敗戦後、フリオ・ラマスHC(ヘッドコーチ)は「初戦よりは戦えたと思うが、内容として、勝利するには少し足りなかった」と試合を振り返った。

 トルコとの初戦では序盤のビハインドが響き、試合を通じて主導権を握れなかった日本。その反省から、この日は立ち上がりから積極的にリングにアタックし、序盤は格上相手に一歩も引かない戦いを見せた。また、チェコが誇る201㎝の大型ポイントガードのトーマス・サトランスキー(ブルズ)の対策として、指揮官は田中大貴と馬場雄大を先発に抜擢。2人の活躍もあり、第1クォーターは18-18と互角の展開に持ち込んだが、徐々に地力の差を見せられ、大会前からの目標であった「欧州勢からの勝利」は果たせなかった。
 特に苦しんだのが守備面で、指揮官が「89点も取られて勝つのは難しい」と語ったように、日本は2戦連続で相手に80点以上を献上。リバウンドでも劣勢に立たされ、世界との壁を痛感する結果となった。

 9月5日の1次ラウンド最終戦は、FIBAランキング1位のアメリカが待ち受ける。日本にとってはかつてない挑戦となるが、ラマスHCは「我々の戦い方はこれからも変わらない。さらにコンディションを上げて、ディフェンス面ではもっとフィジカルに対応しないといけない」とコメントを残した。

 日本が公式戦でアメリカと戦うのは1972年のミュンヘン五輪以来47年ぶり。「これからも成長し続けないといけない。どんな相手にしろ、今まで積み重ねてきた一貫した考えの下で戦っていきたい」という指揮官の言葉通り、持てるすべての力を出し切り、王国にぶつかっていきたい。

文●ダンクシュート編集部
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