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ウィザーズの大黒柱ビールにトレードの噂が浮上!ネッツが興味を示すも「動くことなどありえない」と代理人は否定

秋山裕之

2020.05.24

ビールに対してネッツが熱視線。代理人は否定しているが、“ビジネス”であるNBAでは何が起きても不思議ではない。(C)Getty Images

 5月21日(日本時間22日、日付は以下同)、NBAがシーズン再開に向けて動き出しているなかで、『NEW YORK DAILY NEWS』はブルックリン・ネッツがトレードを模索していると報じた。

 今年3月にケニー・アトキンソン・ヘッドコーチ(HC)と決別し、来季の指揮官も決まっていない状況のなか、ステファン・ボンディ記者はネッツがケビン・デュラント、カイリー・アービングに次ぐ第3のスター選手獲得に関心を持っていると報道。その獲得候補にブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ)の名を挙げた。

 キャリア8年目のビールは、昨季まで2年連続でオールスターに選出されたリーグ有数のシューティングガード。今季はジョン・ウォール不在のなかウィザーズを牽引し、リーグ2位の平均30.5点に加え4.2リバウンド、6.1アシスト、1.2スティールを記録している。
 
 ビールの来季の年俸は、約2875万ドル(約30億7625万円)と超高額。同記者は彼の交換相手として、来季の年俸が約1145万ドル(約12億2515万円)のスペンサー・ディンウィディー、約1620万ドル(約17億3340万円)のキャリス・ルバート、約391万ドル(約4億1837万円)のジャレット・アレンの3選手を挙げた。

 今季のウィザーズにおいて、ビールはスコアラーとしての役割だけでなく、チームリーダーとしてトーマス・ブライアントや八村塁といった若手たちの手本となり、ケガ人が続出したチームを束ねてきた。デュラント、アービングという2人のスーパースターを中心に来季の覇権争いに参戦することを目論むネッツにとって、ビールのように1対1だけでなくオフボールからでも得点に絡むことができる万能スコアラーが魅力的に映るのは、当然と言えるだろう。

 とはいえ、ビールは昨年10月にウィザーズと約7200万ドル(約77億400万円)の延長契約を結んでおり、公式ツイッターに「俺は(ワシントン)D.C.を愛してる。俺にとってここは常にいたい場所であり、残りのキャリアすべてを過ごしたい場所でもあるんだ」と語っていただけに、そこから1年も経たずにビールを移籍させるとは思えない。
 
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ビールを巡るトレードの噂に対し、代理人は否定的