NBA

「誰もカイリーの話なんて聞いてない」シーズン再開に反対するアービングの言動をパーキンスが痛烈批判

ダンクシュート編集部

2020.06.17

再開されるシーズンへの不参加を呼びかけるアービング(左)に対し、パーキンス(右)は「余計なドラマを引き起こした」と痛烈批判。(C)Getty Images

 先日行なわれた約80人のプレーヤーが参加したオンライン会議で、ブルックリン・ネッツのカイリー・アービングが再開するシーズンへの不参加を呼び掛けたのは記憶に新しい。彼が考えるように、シーズン再開で人種差別問題への関心が薄れることを危惧する者、そして今すぐプレーしたい者と、選手によって考えが異なるのは当然だろう。

 そんななか、かつてボストン・セルティックスなどでプレーし、最近ではアナリストとして活躍するケンドリック・パーキンスが、この騒動について「余計なドラマを引き越した」と非難した。

 アナリスト転身後は、過激な発言がたびたび話題となるパーキンス。CBS Sportsのラジオ番組『The DA Show』に出演し、「実力があるのと人気があるのはイコールじゃない。誰もカイリーの話なんて聞いてないよ。NBAはこれからも続く。彼がしていることは、我々が必要としていない、余計なドラマを引き起こしているだけなんだ」と言い切った。

「彼はただ騒いでいるだけ。レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)をはじめ、クリス・ポール(オクラホマシティ・サンダー)やラッセル・ウエストブルック(ヒューストン・ロケッツ)など、みんなプレーしたいと思っている。アンソニー・デイビス(レイカーズ)やヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)もそうだ。彼らがシーズン再開について最初に投票した時、28-0(で賛成)だった。みんなプレーしたがっているんだ」と明かしている。
 
 クリーブランド・キャバリアーズ時代にチームメイトだったアービングに対し、何かと手厳しいコメントが目立つパーキンス。アービングが自分の古巣でもあるセルティックスをわずか2シーズンで離れたことをよく思っていないようで、今年2月には「このフランチャイズでプレーしたくなかったんだろう。アイツのことを考えるだけで反吐が出る」と一刀両断していたが、今回もその時の話を引き出していた。

「アイツはクリーブランドを離れて自分のチームを作りたがった。レブロンの影にいることにうんざりしていたんだ。それでボストンに移籍してきたのを見ていたけど、全然上手くいってなかったね。ブルックリンに来てからも、いくつか問題を見てきた」

 最後は個人の好みが多分に感じられる部分があるものの、プレーするかしないかは選手次第。リーグ側も、再開後にチームに参加しなくても罰さないとしている。アービングのような不参加推奨派も、パーキンスのような再開推進派も、どちらも間違いではないはず。プレーヤーたちには、それぞれがベストと思われる判断を下してほしい。

構成●ダンクシュート編集部

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