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NBA

「4番のカーメロをガードできる選手はいなかった」ニックスが最後に輝きを放った2013年を当時の指揮官が回想

秋山裕之

2020.06.26

ニックスの次期HC候補でもあるウッドソンは、2012-13シーズンにチームを最後のプレーオフへと導いている。(C)Getty Images

ニックスの次期HC候補でもあるウッドソンは、2012-13シーズンにチームを最後のプレーオフへと導いている。(C)Getty Images

 過去7シーズン連続でプレーオフから遠ざかっているニューヨーク・ニックスは、今年3月に元代理人のレオン・ローズを新たな球団社長に抜擢し、6月24日にはバスケットボール界で幅広い人脈を持つ“ワールド・ワイド・ウェス”ことウィリアム・ウェスリーをエグゼクティブ・バイスプレジデント兼シニア・バスケットボール・アドバイザーに任命。古豪復活に向けて着々と動き出している。

 現在は新たなヘッドコーチ(HC)を探しており、その候補にはトム・シボドーやケニー・アトキンソン、マイク・ウッドソン、現在ロサンゼルス・レイカーズでアシスタントコーチ(AC)を務めるジェイソン・キッド、今季途中から暫定HCを務めるマイク・ミラーやベッキー・ハモン(サンアントニオ・スパーズAC)といった名前が挙がっている。

 6月17日(日本時間18日、日付は以下同)に『SNY』のインタビューに応じたローズは、新HCとの契約について「我々は7月の中旬から下旬、7月の終わりには決めることになると見ている」と話していたことから、慎重に吟味していることが窺える。
 
 数いる次期HC候補のなかでも、ウッドソンはチームが最後にプレーオフへ進出した2012-13シーズンに指揮を執っていた人物だ。

 11-12シーズン途中からマイク・ダントーニHC(現ヒューストン・ロケッツHC)の後を継いで指揮官となったウッドソンは、翌12-13シーズンに、ニックスをイースタン・カンファレンス2位の54勝28敗(勝率65.9%)という好成績に導いた。

 このシーズンのニックスは、カーメロ・アンソニー(現ポートランド・トレイルブレイザーズ)とアマレ・スタッダマイアーの周囲にキッドやタイソン・チャンドラー(現ロケッツ)、カート・トーマスといった百戦錬磨のベテランを配置。バックコートとウイングにはレイモンド・フェルトンやイマン・シャンパートにJR・スミス、ロニー・ブリューワーといったロールプレーヤーがおり、若手とベテランがうまくブレンドされたロースターで勝ち星を伸ばした。
 

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