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NBA

“問題児”スミスがレイカーズと契約へ!10年ぶり王座奪還へのラストピースになるか?

ダンクシュート編集部

2020.06.30

スミスは15年間のキャリアで平均12.5点、3.2リバウンドをマーク。2016年にはレブロンとともにキャブズで優勝を経験している。(C)Getty Images

スミスは15年間のキャリアで平均12.5点、3.2リバウンドをマーク。2016年にはレブロンとともにキャブズで優勝を経験している。(C)Getty Images

 今季は開幕からどのチームにも在籍せず、無所属の状態だったJR・スミスがロサンゼルス・レイカーズと契約すると『ESPN』が報じた。

 昨夏にオールスタービッグマンのアンソニー・デイビスを獲得したレイカーズは開幕から好調を維持し、3月の中断まで49勝14敗(勝率77.8%)でウエスタン・カンファレンス1位という好成績を残していた。しかし、7月30日からオーランドで開始されるシーズン第二幕に、先発シューティングガード(SG)のエイブリー・ブラッドリーの不参加が決定。SGのポジションに穴が空いため、チームは代役を探していた。

 セントベネディクツ・プレップ高出身のスミスは、2004年のドラフト1巡目18位でニューオリンズ・ホーネッツ(現ペリカンズ)に入団しデビュー。現役では少なくなった高卒選手の1人で、ルーキー時代にはオールスターのスラムダンク・コンテストに出場。得点力の高さが売りで、ニューヨーク・ニックス時代の13年にはキャリアハイの平均18.0点を叩き出し、シックスマン賞に輝いている。

 15年1月にトレードで加入したクリーブランド・キャバリアーズでは、現在レイカーズに所属するレブロン・ジェームズと4年間共闘。同チームでは先発SGとしてレブロン、カイリー・アービング、ケビン・ラブの“ビッグ3”のサポート役を務め、16年のファイナルではチーム3位の平均10.6点をあげて優勝に貢献した。
 
 ブラッドリーはディフェンダーとして存在感を放っていたが、レイカーズがスミスに期待するのはアウトサイドシュートだろう。34歳のスナイパーは15年間のキャリアで3ポイント成功率37.3%、成功数1929本は歴代6位を誇り、コートのスペースを広げることができる。今季のチームは3ポイント成功率がリーグ17位、成功数も25位と平均以下だっただけに、シューターは理に適った補強。19年7月にキャブズから放出され、1年間実戦から遠ざかっていたためコンディション面の不安はあるが、レイカーズのダニー・グリーンは「彼は良い状態にあると思う」と評価している。

 ただその一方で、13年にはリーグ2位タイの16個のテクニカルファウルを取られたり、18年のファイナル初戦では致命的なミスを犯すなど、時折集中力を欠いたプレーや言動が散見される。

 コート内外の問題でマイアミ・ヒートから厄介払いされたディオン・ウェイターズ(3月にレイカーズと契約)ともども、ギャンブル性のある補強ではあるが、チームには絶対的な力を持つ“キング”レブロンがいる。34歳のベテランは、2010年以来10年ぶりの優勝を狙うレイカーズの“ラストピース”となれるのか見ものだ。

構成●ダンクシュート編集部

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