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NBA

「エベレストに登るようなもの」ピアースが2年ぶりのプレーオフ進出を狙うウィザーズに厳しい意見

ダンクシュート編集部

2020.07.01

エースのビール(写真)は健在だが、OBのピアースはウィザーズがプレーオフへ進むには試合数が少なすぎることを指摘。(C)Getty Images

エースのビール(写真)は健在だが、OBのピアースはウィザーズがプレーオフへ進むには試合数が少なすぎることを指摘。(C)Getty Images

 NBAの2019-20シーズンは新型コロナウイルスの影響で3月11日からシーズンを中断していたが、7月30日からフロリダ州オーランドでの再開が予定されている。

 シーズン第二幕に参加するのは東西の上位22チーム。イーストではすでに1位のミルウォーキー・バックスから6位のフィラデルフィア・セブンティシクサーズまで6チームのプレーオフ進出が決まっており、残る2つの椅子を7位のブルックリン・ネッツ(30勝34敗/勝率46.9%)、8位のオーランド・マジック(30勝35敗/勝率46.2%)、9位のワシントン・ウィザーズ(24勝40敗/勝率37.5%)の3チームで争うことになる。

 第二幕は順位決定戦として各チーム8試合を戦うが、シーズン終了時点で9位のチームが8位と4ゲーム差以内だった場合は、プレーイン・トーナメントと呼ばれる8位決定戦を開催。9位のチームがプレーオフ出場権を得るためには、このトーナメントで8位のチームに2連勝する必要がある(8位のチームは1勝でプレーオフ出場)。

 現在9位のウィザーズは、7位ネッツと6ゲーム差、8位マジックとは5.5ゲーム差。今季のチームは司令塔のジョン・ウォールをケガで欠いているが、スコアラーのブラッドリー・ビールを中心に2年ぶりのポストシーズン返り咲きを狙っている。
 
 しかし、現役時代にウィザーズで1年間プレーし、現在は『ESPN』でアナリストを務めるポール・ピアースは古巣のプレーオフ進出について「エベレストに登るようなもの」とコメント。

 さらにピアースは「再開後ブラッドリー・ビールは好成績を残すだろうが、(8位と)4ゲーム差にしないといけない。でも試合は8試合しかないんだ」と試合数の少なさを指摘し、プレーオフ出場は厳しいと語った。

 チームにとって朗報なのは、7位のネッツに不参加選手が続出している点だろう。エースのカイリー・アービング、ケビン・デュラントに加え、センターのディアンドレ・ジョーダンとフォワードのウィルソン・チャンドラーの欠場も決定。穴埋めとしてタイラー・ジョンソンとジャスティン・アンダーソンを補強したものの、戦力不足は否めない。

 ただ、ウィザーズもビールに次ぐチーム2位の平均15.4点をマークしているダービス・ベルターンスが不参加。ウォールも引き続き欠場する上、再開後にはバックスやボストン・セルティックス、インディアナ・ペイサーズなどイーストの上位チームとの対戦が組まれている。

 チーム状況や順位を考えるとがけっぷち状態にあるウィザーズだが、彼らはこの逆境を跳ね除け、プレーオフの出場権を掴むことができるだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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