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NBA

元MVPのローズが強豪移籍を希望?「チャンピオンシップを勝ち獲りたい。それが、俺が本当に望んでいること」

ダンクシュート編集部

2020.07.17

これまで数々のケガと戦い続けてきたローズが、今後の目標について語った。(C)Getty Images

これまで数々のケガと戦い続けてきたローズが、今後の目標について語った。(C)Getty Images

 デトロイト・ピストンズのデリック・ローズは、今年10月で32歳を迎える。左ヒザ前十字靱帯断裂、右ヒザ半月板断裂など数々の大ケガを乗り越えてきた不屈の男は、残されたキャリアで勝利の美酒に酔いしれることを夢に描いているようだ。

 2008年のドラフト1位指名でNBA入りしたローズは、1年目に平均16.8点、3.9リバウンド、6.3アシストをあげて新人王を獲得して瞬く間にシカゴ・ブルズのエースへ。3年目の2010-11シーズンには平均25.0点、4.1リバウンド、7.7アシストの好成績で史上最年少の22歳6か月でシーズンMVPに輝き、順風満帆なキャリアを歩むかと思われた。

 しかし、翌シーズンに左ヒザ前十字靭帯を断裂すると、13-14シーズンには右ヒザ半月板断裂。15年、17年にも半月板を断裂するなど故障に泣かされ、ブルズ退団後はニューヨーク・ニックス、クリーブランド・キャバリアーズ、ミネソタ・ティンバーウルブズと各チームを渡り歩いてきた。

 ピストンズに加入した今季、主にベンチスタートながら平均26.0分間プレーし、チームトップの18.1点、5.6アシストを記録。シーズン中断前に右足首捻挫による離脱はあったが、かつての爆発的なプレースタイルからより効率化させて復活を印象づけた。

 もっとも、ピストンズ自体はエースのブレイク・グリフィンが今年に入って早々に左ヒザを手術してシーズン絶望となり、20勝46敗でカンファレンス13位に低迷。フロリダ州オーランドで再開されるシーズンへの出場権を手にすることはできなかった。
 
 19歳でNBA入りしたローズも12年目を迎えて、今年32歳。ヒザに数々の大ケガを追ってきたことからも、そのキャリアがいわゆる“晩年”に向かっているのは間違いない。そのため強豪チームでプレーしたいという思いが強いようだ。ローズは『FOX 2 Detroit』で、自身の“次章”についてこのように語ったという。

「チャンピオンシップを勝ち獲りたい。それが、俺が本当に望んでいることだ。称賛や栄誉はもう十分にある。今が勝つ時だ」

 ローズはピストンズと年俸768万ドル(約8億2000万円)の契約が1年残っているが、その言葉から察するに優勝を狙えるチームでプレーしたいという願望が窺える。今年2月のトレード・デッドライン前には、レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスを擁するロサンゼルス・レイカーズへの移籍も噂に上がっていた。

 オールスター出場2回を誇る元NBA選手のステフォン・マーブリーは今年4月、『heavy.com』でローズの復活について「運動能力以外は全盛期そのものだ。ミドルレンジ、プルアップ、フローター、両方の手を自在に使える技術、バスケットに向かっていくスピード、1歩目の速さ、相手を揺さぶりながら前進する能力……。彼は、それらすべてを難なくこなすことができる。今の彼は、以前よりも成熟したプレーをしている」と太鼓判を押していた。

 近年低迷するニューヨーク・ニックスへのトレード説も浮上するなかで、かつてのMVPは来季どのチームでプレーするのだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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