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NBA

「彼には多大な感謝をしなきゃいけない」レブロンが守備力の向上に一役買ったコーチについて回顧

秋山裕之

2020.07.29

ブラウンは2005年から10年までキャブズのHCを務め、レブロンを指導。優勝はならなかったが、07年にはチームをファイナルまで導いた。(C)REUTERS/AFLO

ブラウンは2005年から10年までキャブズのHCを務め、レブロンを指導。優勝はならなかったが、07年にはチームをファイナルまで導いた。(C)REUTERS/AFLO

 ロサンゼルス・レイカーズが誇るスーパースター、レブロン・ジェームズは35歳になった現在も唯一無二の存在として世界最高峰のバスケットボールリーグで第一線を走り続けている。

 昨季までのキャリア16シーズンで、レブロンは2004年の新人王を皮切りに、優勝とファイナルMVPに3度輝き、シーズンMVPには現役最多となる4度も選ばれてきた。さらにオールスターには16年連続、オールNBAチームには15度選ばれており、通算トリプルダブル達成数も歴代5位の94回と、その功績を挙げれば枚挙に暇がない。

 206㎝・113㎏という屈強な肉体と豊富なスキル、強靭なメンタルに加え、リーグ最高級のバスケットボールIQを兼備する“キング”は、NBA史上最高のオールラウンダーと言っても過言ではないだろう。

 レブロンといえば、迫力満点のダンクやパワフルなドライブからディフェンス陣を強行突破して高確率で沈めるリング下のフィニッシュ、華麗なアシストなど、オフェンス面の印象が強いものの、ディフェンスも高水準を誇る。

 クリーブランド・キャバリアーズ在籍時の2008-09シーズンから5年連続でオールディフェンシブ1stチームに選ばれた実績を持ち、13年には最優秀守備選手賞(DPOY)の投票でマルク・ガソルに次ぐ2位の得票数を手にするなど、その才能をディフェンス面でも発揮してきた。
 
 7月28日(日本時間29日、日付は以下同)、レブロンは記者たちの前で自身のディフェンス力向上に一役買った指揮官として、マイク・ブラウンの名を挙げた。

 ブラウンはレブロンにとってキャリア3年目の05-06シーズンからキャブズのヘッドコーチ(HC)となり、5シーズンにわたって指揮を執った。16年にはゴールデンステイト・ウォリアーズのアシスタントコーチ(AC)に就任し、17、18年に2年連続でレブロン率いるキャブズとNBAファイナルで対戦している。

 レブロンはキャブズ第一期としてプレーした7シーズンで、ブラウンHCとともにファイナル進出(07年)、2シーズン連続でリーグトップの戦績(08-09、09-10)を残して2年連続でシーズンMVPを受賞した。

 かつての指揮官ブラウンについてレブロンは次のように話していた。

「マイク・ブラウンには多大な感謝をしなきゃいけないね。彼はディフェンス面の戦術とともにディフェンス意識をクリーブランドに持ち込んだ。彼は俺に対して、オフェンス面と同様にディフェンス面でも向上してほしいと求めてきた。そこから多くの会話をしたよ」

 ブラウンHCの下で、レブロン率いるキャブズが優勝することはなかった。それでもレブロンにとって、ブラウンは自身のキャリアで最も長く指導を受けたコーチだった。レブロンがディフェンスにも本腰を入れてオールディフェンシブチームの常連になったのは、ブラウンのお陰だと言ってもいい。
 

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