キャリア８年目のアンソニー・デイビスにとって、今季は名門ロサンゼルス・レイカーズでプレーする初めてのシーズンであると同時に、自身初のチャンピオンシップ獲得が現実味を帯びているシーズンでもある。

　新型コロナウイルスの影響により、ＮＢＡがレギュラーシーズンを中断した時点で、レイカーズはウエスタン・カンファレンス首位の49勝14敗（勝率77.8％）。バスケットボール界の“キング”ことレブロン・ジェームズと超強力タッグを組んだデイビスは、ここまで55試合に出場して平均26.7点、9.4リバウンド、3.1アシスト、1.49スティール、2.44ブロックという素晴らしい成績を残しており、引き続きチームの牽引役として今月末から始まる第二幕へ臨む。

　７月２日（日本時間３日）に行なわれたメディア会見でデイビスは、「（シーズン中断期間で）俺たちは十分に休むことができたから、このチームがタイトルを獲得するチャンスは高くなったと思う。みんな準備はできているよ」と言及。自身は自粛期間を有効に活用し、コンディションの向上に注力したと語った。
  「ＮＢＡが中断してからというもの、俺は（シーズン中に）長く続いていたいくつかのケガの回復にあてたんだ。今の俺はベストな状態にある。100パーセントの健康体さ。今すぐにプレーできると感じている。準備は整っているよ」

　レイカーズの番記者を務めるマイク・トゥルーデルは、２日の記事でデイビスに関するフランク・ヴォーゲルＨＣ（ヘッドコーチ）のコメントを紹介。「フロアに立つまで、それから立ったあとも、このグループに最高の雰囲気を作り出しており、試合に勝利すべく競い合うためのメンタルタフネスを持ち込んでくれている。今シーズンを通して、ＡＤは素晴らしい仕事をしていると思うよ」と、今季のデイビスの働きぶりを称賛した。

「どんな時であれ、アンソニー・デイビスという男がフロアにいれば、何かスペシャルなものを見るチャンスがある。彼は向上し続けており、ものすごくハードに取り組んでいる。あの男が持つ才能は並外れたものだ。レブロンと一緒にコートにいる時はそれが毎回必要とは限らないが、プレーオフという環境の中ではすべての選手たちのベストなパフォーマンスが求められる。彼には驚異的なパフォーマンスを期待しているよ」