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NBA

10度目のファイナルに挑むレブロンが、古巣・ヒートとの決戦で警戒するふたつのポイント「ひとつはハードなプレー。もうひとつは…」

秋山裕之

2020.09.30

レブロンにとって2年ぶり10度目のファイナル。キングは大舞台でどんなパフォーマンスを披露するか大いに注目だ。(C)Getty Images

レブロンにとって2年ぶり10度目のファイナル。キングは大舞台でどんなパフォーマンスを披露するか大いに注目だ。(C)Getty Images

 9月29日(日本時間30日、日付は以下同)、NBAは翌30日から幕を開けるNBAファイナルに出場するロサンゼルス・レイカーズとマイアミ・ヒートの選手たちならびにヘッドコーチ(HC)たちによるメディアデーが行なわれた。

 そのなかで、最も注目を集めたのはやはりレイカーズのレブロン・ジェームズだ。ここ10年間で9度目、通算10度目のファイナル出場は歴代4人目の快挙であり、レブロン個人よりも多くファイナルへ出場しているチームはレイカーズ(32度)、ボストン・セルティックス(21度)、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(11度)の3チームのみということからも、この男がどれだけプレーオフを勝ち抜いてきたかが分かる。

 今回のファイナルで戦う相手は、自身が2010年から14年まで在籍し、2度(12、13年)の優勝を勝ち取ったヒート。パット・ライリー球団社長、エリック・スポールストラHCが対戦相手になるのだが、レブロンは「チャンピオンシップを勝ち取るうえで、誰が相手であろうと特別な意味合いはない。ファイナルまでたどり着くことがすでに十分ハードなものなんだ」と口にしていた。

 対戦相手のヒートはプレーオフ1回戦で第4シードのインディアナ・ペイサーズを4勝1敗、2回戦では第1シードのミルウォーキー・バックスを4勝1敗、そしてカンファレンス決勝では第3シードのボストン・セルティックスを4勝2敗と、すべて上位シードのチームを下してファイナルまで勝ち上がってきた。レブロンは今季のヒートの特徴について次のように語っている。
 
「ふたつある。ひとつは48分間、リードしていようがされていようが、彼らはものすごくハードにプレーしている。もうひとつは、オフボールでも動き回り、ボールをシェアできているということ。コート上にいる全員がプレーに絡んでいるんだ。それにあのチームはボールなしでもそうだし、ボールをシェアして、カットやパスでとんでもないことをやってのけている」

 7月中旬からフロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートにある“バブル”と称される開催地に入ってから3か月が経過。プレーオフながらホームコート・アドバンテージもなく、無観客というこれまでとは異なる環境でプレーすることに、レブロンは「たぶん、プロとしてやってきた中で最も大変なこと」と切り出したものの、最も重要かつフォーカスしていることにブレはなかった。

「俺がここに来た唯一の理由、それはもちろんチャンピオンシップを競い合うこと。バブル入りしてから、それが俺の考えであり、最初の2日間で隔離生活をした時や、チーム練習を始めた時から変わらない」
 

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