デトロイト・ピストンズのデリック・ローズは、今オフのトレード市場における注目銘柄の1人となっている。今季NBA王者に輝いたロサンゼルス・レイカーズに加え、昨季まで5年連続でファイナル進出を果たしたゴールデンステイト・ウォリアーズにとっても魅力的なターゲットのようだ。
ローズはもともと、今年2月のトレードデッドライン前後、アレックス・カルーソとの交換でレイカーズ行きの噂が出ていた。ピストンズと1年間契約が残るなか、2017-18シーズンの約半年間、クリーブランド・キャバリアーズでレブロン・ジェームズとチームメイトだった経歴も報道を後押ししたが、最終的に獲得は実現しなかった。
そのなかで、レイカーズの優勝で2019-20シーズンが幕を閉じたあと、『heavy.com』がNBAのあるゼネラルマネージャーの証言を基に、ローズのトレード説再浮上を伝えたのだ。
「今年1月、2月の時点では両方ともに消極的だった。レイカーズはバイアウト市場を優先していたし、ピストンズもローズがチームに満足していたためにトレードは考えていなかった。だが、今は少し状況が変わってきた。以前よりも前向きに考えている」
ローズは近年、「チャンピオンシップを勝ち獲りたい」と優勝願望を口にしていただけに、通算17回目の優勝を果たしたレイカーズは魅力的な新天地だろう。一方で、現地メディア『ClutchPoints』は「デリック・ローズはゴールデンステイト・ウォリアーズに適している」として、今季リーグ最下位に沈んだウォリアーズにフォーカスしている。
「デリック・ローズはすぐにセカンドユニットの得点オプションになる。これは現在のロースターには欠けている要素だ。彼は同時に、安定したベテランのゲームメーカーとしても働ける」
ステフィン・カリーやクレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンの核は残しつつ、ドラフト2位指名権をピストンズの持つ7位指名権と交換、なおかつ今季年俸730万ドル(約7億7000万円)のローズと金銭面を釣り合わせるために、アンドレ・イグダーラ(現マイアミ・ヒート)を放出した際に得た1720万ドル(約18億円)のトレードプレーヤー例外条項を使用するという内容だ。
ただ、ローズはキャリア通算の3ポイント成功率が30.4%(1541本中469本成功)とアウトサイドシュートが得意とは言えない。スピーディーかつスモールバスケットを推し進めるスティーブ・カー・ヘッドコーチの戦術にフィットするかは不透明な部分はあるが、『ClutchPoints』は近年の優勝3回すべてに関わっていたショーン・リビングストンを引き合いに出して、その懸念を一蹴している。
「ウォリアーズには以前、ショーン・リビングストンがいた。ローズは(リビングストンよりも)サイズは小さいかもしれないが、より優れたゲームメーカーで、ペネトレイターたちに得点させられる。リビングストンとは異なり、実際に1試合平均で3ポイントも2本以上打っている。ローズがカリーとトンプソンという史上最高のシューター2人のために作るスペースはチームに大きな利益をもたらすだろう」
過去には相次ぐ故障で苦しんだローズだが、今季を含めた過去2年は平均18.0点、4.9アシストの成績を残している。今後、レイカーズとウォリアーズの“ローズ争奪戦”が過熱していっても不思議はないかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】ジョーダン最後のオールスター、田臥勇太デビュー、コビー81得点……1999-2019 NBA名場面集
ローズはもともと、今年2月のトレードデッドライン前後、アレックス・カルーソとの交換でレイカーズ行きの噂が出ていた。ピストンズと1年間契約が残るなか、2017-18シーズンの約半年間、クリーブランド・キャバリアーズでレブロン・ジェームズとチームメイトだった経歴も報道を後押ししたが、最終的に獲得は実現しなかった。
そのなかで、レイカーズの優勝で2019-20シーズンが幕を閉じたあと、『heavy.com』がNBAのあるゼネラルマネージャーの証言を基に、ローズのトレード説再浮上を伝えたのだ。
「今年1月、2月の時点では両方ともに消極的だった。レイカーズはバイアウト市場を優先していたし、ピストンズもローズがチームに満足していたためにトレードは考えていなかった。だが、今は少し状況が変わってきた。以前よりも前向きに考えている」
ローズは近年、「チャンピオンシップを勝ち獲りたい」と優勝願望を口にしていただけに、通算17回目の優勝を果たしたレイカーズは魅力的な新天地だろう。一方で、現地メディア『ClutchPoints』は「デリック・ローズはゴールデンステイト・ウォリアーズに適している」として、今季リーグ最下位に沈んだウォリアーズにフォーカスしている。
「デリック・ローズはすぐにセカンドユニットの得点オプションになる。これは現在のロースターには欠けている要素だ。彼は同時に、安定したベテランのゲームメーカーとしても働ける」
ステフィン・カリーやクレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンの核は残しつつ、ドラフト2位指名権をピストンズの持つ7位指名権と交換、なおかつ今季年俸730万ドル(約7億7000万円)のローズと金銭面を釣り合わせるために、アンドレ・イグダーラ(現マイアミ・ヒート)を放出した際に得た1720万ドル(約18億円)のトレードプレーヤー例外条項を使用するという内容だ。
ただ、ローズはキャリア通算の3ポイント成功率が30.4%(1541本中469本成功)とアウトサイドシュートが得意とは言えない。スピーディーかつスモールバスケットを推し進めるスティーブ・カー・ヘッドコーチの戦術にフィットするかは不透明な部分はあるが、『ClutchPoints』は近年の優勝3回すべてに関わっていたショーン・リビングストンを引き合いに出して、その懸念を一蹴している。
「ウォリアーズには以前、ショーン・リビングストンがいた。ローズは(リビングストンよりも)サイズは小さいかもしれないが、より優れたゲームメーカーで、ペネトレイターたちに得点させられる。リビングストンとは異なり、実際に1試合平均で3ポイントも2本以上打っている。ローズがカリーとトンプソンという史上最高のシューター2人のために作るスペースはチームに大きな利益をもたらすだろう」
過去には相次ぐ故障で苦しんだローズだが、今季を含めた過去2年は平均18.0点、4.9アシストの成績を残している。今後、レイカーズとウォリアーズの“ローズ争奪戦”が過熱していっても不思議はないかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
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