NBA

ジェイレン・ブラウンが自身を“NBAでプレーするにふさわしい”と感じた瞬間とは?「ルーキー時代にレブロン相手に…」

秋山裕之

2020.11.02

レブロン(右)相手に活躍できたことが、ブラウン(左)がNBAでやっていく自信につながったという。(C)Getty Images

 キャリア4シーズン目を終えたジェイレン・ブラウンは、名門球団ボストン・セルティックスで確固たる地位を築いた。

 198cm・101kgの筋骨隆々の肉体に高い身体能力を兼備し、堅実で隙のないディフェンス、年々シュート力が増しているオフェンス、そして強靭なメンタリティを武器にオールスター級の選手へと成長。今季はいずれもキャリアハイとなる平均20.3点、6.4リバウンド、2.1アシスト、1.1スティールをマークし、イースタン・カンファレンス3位の48勝24敗(勝率66.7%)と好成績を残したセルティックスにおいて重要な働きを見せた。

 チームには2年連続でオールディフェンシブ1stチームに選ばれたリーグ屈指のディフェンダー、マーカス・スマートがいるのだが、ブラウンもトップクラスのスイッチディフェンダーとして、複数のポジションとマッチアップが可能な好選手だ。

 そんなブラウンが、ルーキー時代の2016-17シーズンに"NBAでプレーするにふさわしい"と手応えを感じた瞬間について振り返っていた。先日『New England Sports Network』へ掲載された記事のなかで、ブラウンは2016年11月3日(日本時間4日)に行なわれたクリーブランド・キャバリアーズ戦での出来事をこう回顧している。
 
「俺たちはその日、クリーブランドでプレーしたんだ。試合前、ブラッド(スティーブンス・ヘッドコーチ)は俺をスターター起用すると言ってきた。俺にとってその日はNBAで初めての先発出場で、みんなは俺のマッチアップ相手がレブロン(ジェームズ/現ロサンゼルス・レイカーズ)だと言ってきてね。で、その試合で俺はかなりいいゲームができた。レブロンと初めて対戦して19得点したんだ。それが俺にとって『(俺は)NBAでプレーするにふさわしいんだ』と感じた瞬間だったのさ」

 2016年のドラフト1巡目3位でセルティックスから指名されたブラウンは、開幕5試合目でアイザイア・トーマス(現在無所属)、エイブリー・ブラッドリー(現レイカーズ)らとともにスターターに抜擢され、35分26秒のプレータイムで19得点、5リバウンド、2アシスト、3スティール、1ブロックをマーク。試合は122-128で敗れたものの、ルーキーとして上々のパフォーマンスを披露した。
 
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毎年成長を遂げ、来季のオールスター初選出も視野に