NBA

「自惚れたら神様に振り向いてもらえない」レイカーズのグリーンがクリッパーズの姿勢を批判

ダンクシュート編集部

2020.11.03

グリーン(左)は「正しいプレーや正しい行ないをしなかったら、バスケットの神様に振り向いてもらえないと思う」と、クリッパーズの姿勢について非難した。(C)Getty Images

 2019-20シーズンはロサンゼルス・レイカーズの優勝で幕を閉じたが、開幕前から優勝候補として挙げられていたのがクロスタウンライバルのクリッパーズだった。

 レギュラーシーズンではそのレイカーズに2勝をあげ、ウエスタン・カンファレンスの第2シードでプレーオフに挑んだ。1回戦ではダラス・マーベリックスを4勝2敗で下したものの、カンファレンス準決勝でデンバー・ナゲッツ相手に敗退。3勝1敗と先に王手をかけたにもかかわらず、そこからまさかの3連敗を喫して敗れ去った。

 敗因としてドック・リバース前ヘッドコーチは「ケミストリーを構築する時間がなかった」と語っていたが、レイカーズのダニー・グリーンは違った見解のようだ。

 元NBA選手のラジャ・ベルらが主催するポッドキャスト番組『Real Ones』に出演したグリーンは、「正しいプレーや正しい行ないをしなかったら、バスケットボールの神様に振り向いてもらえないと思う」と、クリッパーズの姿勢について暗に非難。「自分の存在を多くの人に喧伝する人もいるし、それ自体は自分もいいと思うけど、自惚れてはいけない。たいていの場合、思い描いた方向とは逆に物事が進んでしまうからね。どういうわけか、他人を罵倒すると皮肉なことに逆の結果になることが多いんだよ」と語った。
 
 クリッパーズには慢心があったのかもしれない。現に、ブレイザーズとのシーディングゲーム(順位決定戦)では、終盤にデイミアン・リラードがフリースローをミスした際にパトリック・ベバリーとポール・ジョージが悪ノリをして非難を浴びた。さらに、ナゲッツとのシリーズではジョージとモントレズ・ハレルの口論が取り沙汰されるなど、チーム内の崩壊も囁かれている。

 元ファイナルMVPのカワイ・レナード、オールラウンダーのジョージ、控えの得点源だったルー・ウィリアムズとハレル、万能フォワードのマーカス・モリスなど、ロースターの顔ぶれは王者レイカーズにも引けを取らなかった昨季のクリッパーズ。しかし、ケミストリーがなければ頂点に立つことはできないことを、選手たちは身を持って体験しただろう。

 なお、レイカーズのジャレッド・ダドリーは、プレーオフでクリッパーズと対戦するためにチーム一丸となって心の準備をしていたことを明かしている。優勝という目標に一意専心していたか――そうした意識の差が、結果に表われたと言えるかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

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